2020年度総合研究機構「プロジェクト研究」成果発表会をオンラインで開催しました

東海大学総合研究機構の2020年度「プロジェクト研究」成果発表会を3月2日、オンラインで開催しました。「プロジェクト研究」は学園の教員を対象に、戦略的および重点的に取り組む研究、将来的展開が可能なプロジェクトを重視し、競争的研究資金の獲得を目指す研究を公募して育成・支援するもので、3年間もしくは5年間の採択期間を設けています。採択2年目のプロジェクトが研究の途中経過を、最終年度となる3年目・5年目のプロジェクトがこれまでの実績と成果を、さらに商品開発助成採択課題についても開発の進捗を発表し、教職員をはじめ学生ら約90名が参加しました。

開会にあたり稲津敏行副学長(理系担当)が、「本日発表されるのは、本学の研究活動を牽引されている先生方。本プロジェクトの採択を経て、さらに成長していってもらいたい」とあいさつ。続いて、各研究課題の研究代表者や研究分担者14名が、採択課題の概要やこれまでの研究成果、外部研究費の獲得状況や学会・論文発表や特許申請の状況などについて報告しました。発表後には参加者から質問が寄せられ、活発な意見を交わしました。

研究テーマと研究代表者および研究発表者は以下のとおりです(発表順)。

【萌芽育成ステージ2019年度採択課題(中間報告)】
「考古学コレクションと生物学情報を統合した東海大学デジタル博物館の基盤構築」(2019小型)
医学部医学科 松前ひろみ助教
「鉄の細胞内制御システムを標的とした新規抗がん剤の開発」(2019小型)
健康学部健康マネジメント学科 宮沢正樹講師
「マイクロデバイスを用いた神経変性疾患予防薬・治療薬の開発」(2019小型)
医学部医学科 大友麻子助教
「QOL向上のための、日本とアジアにおける都市ガバナンスモデルの構築」(2019中型)
政治経済学部政治学科 出雲明子准教授
「新たなモデルによる脱毛症の分子機構解明と予防ならびに創薬への展開」(2019中型)
総合医学研究所 岡 晃講師
「腱・靭帯損傷の再生医療技術の開発に向けた医理農工連繋研究」(2019大型)
工学部材料科学科 葛巻 徹教授
「先進医療『自己細胞シートによる軟骨再生治療』における細胞シートの品質・特性評価法の確立及び治療効果予測の検討」(2019大型)
医学部医学科 佐藤正人教授

【商品開発助成報告】
「高齢者向け見守り機能付き集音機の開発」(2018・2019)
情報理工学部コンピュータ応用工学科 浅川 毅教授
「~輝く自分に~ プラチナリラックスα」(2019)
「~自らの健康は自ら守る~ 食生活の乱れにプラチナキャンディープラス」(2020)
医学部看護学科 川上智史講師

【萌芽育成ステージ2018年度採択課題(最終報告)】
「環境QOLの導入と評価指標の設定」(2018小型)
基盤工学部電気電子情報工学科 高橋将徳教授
「新しい皮膚欠損創傷充填グラフト、再生促進剤の開発」(2018小型)
医学部医学科 住吉秀明講師

【強化育成ステージ2016・2017年度採択課題(最終報告)】
「先端コンピューター科学を活用した創薬による再生促進法の開発~QOLの飛躍的向上に資する大学を目指して」(2017)
医学部医学科・総合医学研究所 安藤 潔教授
「災害・環境変動監視を目的としたグローカル・モニタリング・システムの構築による安全・安心な社会への貢献」(2016)
情報理工学部情報科学科・情報技術センター 長 幸平教授
情報理工学部情報科学科・情報技術センター 内田 理教授