農学部応用動物科学科の2年次生が4月22日と5月6日に、牧場実習の一環で「羊の毛刈り」を行いました。阿蘇実習フィールドで飼育している羊(サフォーク種)の毛刈りは、一年に一回、農産物を収穫し羊の健康状態の確認や夏の暑さ対策などを目的に、毎年春に実施しています。昨年度は新型コロナウィルス感染症の影響で実習フィールドへの立ち入りが制限されたため、技術職員が刈る様子をオンライン授業で配信。実習で学生がバリカンを手にするのは2年ぶりとなりました。
まずは、技術職員が羊の体重測定やおとなしく座らせる方法、バリカンの当て方について指導。学生たちは熱心にメモを取り、スマートフォンで職員の手本を撮影していました。続いて、交代で毛刈りに挑戦し、1年間で10cmから15㎝程度伸びた毛に専用の電気バリカンを当てました。はじめは恐る恐るといった手つきの学生たちも、技術職員から「素手で毛を刈る感触を確かめて」「肌を傷つけないように刃を入れたら上に引かないように」などとアドバイスを受けながら、胸から背中へと毛が1枚につながるように慎重に刈り取っていき、削蹄(爪の手入れ)と体重を測定したのち、学生たちの手で再び畜舎に戻されました。作業を終えた学生たちは、「見た目はフワフワしたイメージですが、触ってみると脂っぽくて手がベタベタになりました」「昨年度は実習ができなかったと聞いているので、実際に動物に触れて学べるのでうれしい」と感想を語っていました。