工学部航空宇宙学科が「国際航空宇宙展(ジャパンエアロスペース)」に出展しました

工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻と同航空操縦学専攻が、10月12日から15日まで東京都江東区・東京ビッグサイトで開催された「国際航空宇宙展(ジャパンエアロスペース)」にブースを出展しました。このイベントは、航空宇宙学の技術や関連産業の情報を発信することなどを目的に開催されているものです。

期間中は、航空宇宙学専攻の学生有志で結成した学生プロジェクト「ウルトラスペースシステムプロジェクト」(LSSP)、「東海大学衛星プロジェクト」(TSP)、学生航空機プロジェクト「Student Aircraft Project」(SAP)と、同専攻学生を中心に工学部のさまざまな学科の学生が参加しているチャレンジセンター「東海大学学生ロケットプロジェクト」(TSRP)が今までの研究成果や日ごろの活動内容をブースで紹介しました。

LSSPは、膜構造の一種であるインフレータブル構造を応用したローバー用ホイールや、小型ロケットに搭載しやすいよう折りたためる飛行機型探査機の翼を展示し、火星探査を目的とした研究内容について紹介しました。掛川晃平さん(2年次生)は、「火星探査をする際、ロケット搭載時に小さくした方が良いものはないかという話から、宇宙で風船のように膨らませられるローバー用ホイールや飛行機型探査機を製作しました。実践的なものづくりができる学生プロジェクトの活動はとても楽しいですし、授業の理解にもつながっています」と話しました。

TSPでは、「衛星創りを気軽に楽しめる世界へ」をコンセプトにプロジェクト内のチームとして2014年に発足した「fabsat」の活動実績をポスターで展示。学生が製作したハイブリッドロケットの打ち上げに取り組むTSRPは、今年3月に北海道広尾郡にある大樹町多目的航空公園で打ち上げた機体「H-40」を展示しました。ラジコン飛行機の設計・製作・制御・飛行を通して、飛行力学や製作技術などを習得しているSAPは、今年9月に行われた第12回全日本学生室内飛行ロボットコンテスト一般部門で2位に入賞したSkyRayⅢの機体を展示し、これまでの活動内容をポスターで紹介しました。

また、航空操縦学専攻では、アメリカ・ノースダコタ州での留学を通してライセンスを取得するカリキュラムを紹介。丸山将弘さん(4年次生)は、「留学中はライセンス取得のほかにも、1年以上滞在していたことでアメリカの生活文化などプラスアルファの部分も学ぶことができました。パイロットを目指すうえでこのように充実した環境が整っていることを、より多くの人に知ってもらえればと思います。また、ブースでは来場したカナダのパイロット養成機関のスタッフと意見交換する機会があり、訓練方法や施設の違いについて話すことで日本やアメリカ以外の国での訓練について理解を深めることができました」と話しました。

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