工学部卒業生の望月さんが日本機械学会関東支部学生員卒業研究発表講演会でBest Presentation Awardを受賞しました

今年3月に工学部を卒業した望月順斗さん(指導教員=機械工学科・槌谷和義教授)がこのほど、日本機械学会関東支部のBest Presentation Award(学生優秀発表賞)を受賞しました。望月さんは本学在学時の3月14日に同支部が主催する「第61回学生員卒業研究発表講演会」に参加。望月さんを含めた218件の発表の中から24件にBest Presentation Awardが授与されました。

 望月さんは、「P(VDF/TrFE)不織布を用いたウェアラブル発電デバイスの開発」について発表。ウェアラブルデバイスは手首や足などに身につけるコンピュータで、近年はヘルスケア分野を中心に国内市場の規模が拡大していますが、バッテリーの重さや出力電圧に課題があることから、望月さんは新型コロナウイルス感染症の拡大で増産が続く不織布に注目しました。先行研究では、特殊に加工された不織布にひずみを加えた際の圧電効果により、起電力の確認ができていたものの、ウェアラブルデバイスの消費電力を満たすことはなかったことから、今回は不織布の作製方法を変更したり、分極処理を施したりすることで、出力電圧を向上させました。

 望月さんは「大学生活4年間のうち、最後の2年間はコロナ禍に見舞われたため、想定したようなキャンパスライフを送ることはできませんでしたが、卒業研究が評価されてホッとしています。指導してくださった槌谷先生や研究室の仲間のおかげです」と喜びを語りました。