健康学部健康マネジメント学科の竹内友章助教と学生有志が11月2日に、ひらつか市民活動センターで開催された「Local Commons in 湘南 by. Loopach」(主催:一般社団法人Loopach Foundation)に参加しました。「Loopach(ルーパック)」は専用のICチップが内蔵されたバッグやリユースボトルなどの製品をスマートフォンのアプリと連携して使用することで「Loopach Flower」が貯まり、格差や貧困、環境問題などの社会課題の改善や解消を目指す団体などに寄付や投資ができる仕組みです。一つの製品を長く使い、環境問題へ貢献することなどを目指しています。
Loopachによって生まれる財源を寄付として運用するLoopach Foundationには竹内助教も設立メンバーとして参加しており、同団体が発足から1年を迎えたことを受けて開催されたLocal Commonsには、地元住民や平塚市の職員、企業関係者らが出席。活動報告や「湘南×Loopachの可能性」と題した講演に続いて、湘南地域でのLoopachを使った取り組みを考える「NPO×企業×学生 意見交流会」が行われました。参加者は3つのグループに分かれてそれぞれが抱えている課題などについて話し合い、「SDGsに貢献できる商品といっても、それだけでは若い世代は手に取りません。情報を発信するSNSの見やすさやわかりやすさの改善、仕組みを知ってもらうためのキーホルダーや缶バッチを使った販促など、方法を考える必要があると意見しました」と本池楓さん(4年次生)は振り返ります。「会が終わってから、『どうすればSNSがより見やすくなるか』など意見を求められ、次の活動につながっている」とコメント。長田実莉さん(3年次生)は、「次の展開につながる案を考えるところまではいかなかったのですが、“いつの間にか行動している”ようにする広報戦略が必要だと感じました」と今後への意欲を見せました。竹内助教は、「SDGsの推進など社会課題の解決の仕組みづくりのためにはトップダウンの取り組みではなく、地域が主体となって進める必要があると感じています。『完成した』仕組みだけでなく、学生たちには議論の場に参加し、さまざまな人たちが協働して物事を進めていくプロセスや困難も一緒に経験してほしい」と狙いを語りました。
学生たちは翌3日に神奈川県・辻堂海浜公園で行われたイベント「カーニバル湘南」でもLoopachの仕組みや商品を紹介。これまでもオンラインでの勉強会や意見交換会、販促イベントに参加してきた金光由樹さん(4年次生)は、「Loopachは、環境と福祉を一緒に考えるところに面白さがあります。また寄付の仕組みは一人ひとりの社会貢献を、可視化し、地域や私たちの行動そのものに循環させていく点に可能性を感じました」と話しました。