デザイン学課程の学生が地域の祭りのポスターをデザインしました

教養学部芸術学科デザイン学課程3年次生の梅原由紀乃さんと道家諒太郎さんのデザインが、湘南キャンパス近隣で開催される祭りのポスターに採用されました。例年、各自治体から地域のイベントを盛り上げてほしいと依頼を受けているもので、同学科の池村明生教授のゼミの授業を履修する3年次生がデザインを提案しました。

梅原さんは、9月23、24日に秦野市で開かれる「第76回秦野たばこ祭」のポスターをデザインしました。1948年から始まった「秦野たばこ祭」は、市の発展の礎となった葉たばこ耕作に携わった先人たちの情熱を「火」にたとえ、火起こし器を使ったコンテストや打ち上げ花火、市民が踊りながら練り歩く「たばこ音頭パレード」などが行われる市最大規模のイベントです。梅原さんは画像編集ソフトを使い、市から提供された2枚の写真を組み合わせてレイアウトしました。「昨年初めてたばこ祭に行き、花火やたき火などの“火”が印象的だったので、そのイメージを生かしました。また“秦野たばこ祭”の“祭”だけ文字の色を変えて、お祭りのポスターだと一目でわかるように工夫しました」と話しました。

道家さんは、9月30日、10月1日に伊勢原市で開催される「第56回伊勢原観光道灌まつり」のポスターを作成しました。「伊勢原観光道灌まつり」は、江戸城築城で知られ、伊勢原でその生涯を閉じた戦国の武将・太田道灌にちなんだ祭りで、1968年から開催されている観光イベントです。太田道灌公鷹狩り行列、北条政子日向薬師参詣行列、信州諏訪御柱里曳きなどが行われます。道家さんはペイントソフトを使い、ポスターをデザインしました。「馬術と弓道に長けていた太田道灌の肖像画を見ながら、馬に跨って弓を射るイラストを描きました。背中部分の装飾がわからなかったため、太田道灌と同じ時代に活躍した武将や愛馬の装飾を参考に、オリジナルの鎧をデザインしました。浮世絵のような淡い色使いや陰影にもこだわったので、採用されて本当にうれしかったです」と語りました。