教養学部が「ユネスコスクール支援大学間ネットワーク」に加盟しました

教養学部ではこのほど、「ユネスコスクール支援大学間ネットワーク」(ASPUnivNet)に加盟しました。2008年に設立された同ネットワークには本学を含む18大学が加盟しており、「持続可能な開発のための教育※」(Education for Sustainable Development/ESD)の推進拠点となるユネスコスクールの活動を支援しています。

本学部は人間環境学科(自然環境課程・社会環境課程)、国際学科、芸術学科(デザイン学課程・美術学課程・音楽学課程)という特色の異なる3学科からなり、理系、文系、芸術系の教員と学生が在籍し、学際的な教育と研究を推進してきました。ESD活動の重要な柱である環境、国際理解、平和、人権、地域の文化に関する教育を続けてきたばかりでなく、2009年度からは学部を横断して複数学科の教員と学生で実施する「SOHUMプログラム」として、「八重山諸島共生社会プロジェクト」や「多文化子どもプロジェクト」、「湘南地域ブランド創造プロジェクト」など多彩な活動を展開してきました。今回の加盟はこれまでの活動が評価されたもので、今後は玉川大学とともに茨城、千葉、東京、神奈川でユネスコスクールとして活動する小・中・高校をサポートしていくほか、若い教員や高校生、本学の学生と卒業生ら”ユース世代”を対象とした研修会を夏と冬に開催する予定です。

ASPUnivNetの活動を担当する国際学科主任の小貫大輔教授は、「環境教育や国際理解、地域文化の継承、芸術といった幅広い分野でESDの活動をサポートしていきたいと思います。教員だけでなく学生にとっても、横のつながりができる貴重な機会になるでしょう。社会を持続させていくという意識を持ってもらうことはもちろん、ネットワークを生かして学びを広げていってほしいと思います」と話しています。

※持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development/ESD)

今、世界には環境、貧困、人権、平和、開発といったさまざまな問題があります。ESDとは、これらの現代社会の課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組む(think globally, act locally)ことにより、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、そしてそれによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動です。(文部科学省ホームページより)