スポーツデータ解析コンペティションのインフォグラフィック部門で優秀賞を受賞しました

教養学部芸術学科デザイン学課程の学生2名と大学院総合理工学研究科の大学院生1名による有志グループが、第8回スポーツデータ解析コンペティションのインフォグラフィック部門に参加し、優秀賞を受賞。3月15日に中央大学後楽園キャンパスで開かれた表彰式に出席しました。このコンペは、「野球」「サッカー」「バスケットボール」「フェンシング」の4競技に関するさまざまな統計データを、「分析部門」「映像解析部門」「ポスター発表」「インフォグラフィック部門」の4ジャンルで解析・表現することにより、当該スポーツ界の発展と統計科学のさらなる発展にスポーツを通して寄与することを目的としています。

芸術学科デザイン学課程と理学部数学科では毎年秋学期に合同授業(指導教員=教養学部芸術学科デザイン学課程・富田誠准教授、理学部数学科・山本義郎教授)を実施し、統計データの正しい読み方やグラフィックデザインを用いてデータをわかりやすく伝える方法を実践的に学び、両学部の学生たちが数値情報やデータを図化する「インフォグラフィックス」を作成しています。今回は、過去にこの授業を履修した芸術学科デザイン学課程3年次生の秋山碧さんと佐藤花菜子さん、大学院総合理工学研究科(博士課程)1年次生の今田一希さん(理学部情報数理学科卒)がタッグを組みました。インフォグラフィック部門は、「駅などの公共の場に掲示して、そのスポーツに詳しくない人に向けて魅力をアピールする」がテーマとなっており、3名は「野球」を選択してアイデアを検討。今田さんのデータ分析により、屋外の球場では気温の高い日にホームランが出やすい傾向を把握できたことから、「遠目に見ても目を引くデザイン」「野球に興味がなくても、思わず立ち止まるキャッチコピー」など意見を出し合い、真夏日の野球観戦を勧めるデザインを完成させました。

佐藤さんは、「合同授業でデータを可視化する際のポイントを学んでいたので、ラフ案から大きく変更することなく完成しました。けれど、私たちでは気づけないグラフの読みとり方や見せ方、『なんだか気持ち悪い』と思う部分の理論的な分析など、今田さんからのアドバイスに助けられる場面が多く、私たちだけでは出来上がらなかったデザインです。学外のコンペで評価してもらえたことはとてもうれしい」とコメント。秋山さんは、「入学当初はまったくと言っていいほどパソコンを扱えなかった自分がデジタルグラフィックのデザインで賞をいただけたのは、これまで大学で学んだことが自身の成長につながっているということだと感じています。就職活動に向けた自信にもなりました」と振り返ります。今田さんは、「インフォグラフィックはポスター発表と違い、自分がそれを掲示した前に立って説明ができないので見せ方に悩みました。しかし、デザイン学課程の2人は提供したデータをわかりやすくデザインしてくれたので“さすが”と思いました。パートナーに恵まれていただけた賞です」と笑顔を見せました。

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