札幌キャンパスで活動する東海大学チャレンジセンター・ユニークプロジェクト「地域連携プロジェクト」が、2月26日に札幌市南区から感謝状を授与されました。同プロジェクトは、国際文化学部デザイン文化学科の学生を中心に活動しており、2011年度から南区の魅力を伝えるフリーペーパー『SAN+(サンプラス)』を発行しています。しかし、昨年4月から秋にかけては新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、取材活動を自粛。その間もメンバーたちは、これまでお世話になった方々や区民の力になろうと5月から11月にかけて区内でテイクアウトができる飲食店を紹介する特設サイトを運営する独自企画「♯うちであじわおう〜札幌市南区応援プロジェクト〜」を展開しました。今回の感謝状は、これらの活動が評価されたもので、当日はメンバー4名に南区の大平英人区長から賞状が手渡されました。
メンバーたちはサイト運営に向けて4月からオンラインで準備を開始。過去に取材した店舗などを中心に情報収集を進め、5月からサイト運営を開始。SNSでも情報を発信するとともに、随時掲載できる店舗を募集し、約半年の活動期間内に48店舗の情報を紹介しました。メンバーの村上綾菜さん(3年次生)は、「これまでのように南区内各所に足を運んで取材活動ができない中でも、地域に貢献できることがあるのではないかと考え活動してきました。感謝状をいただけるとは思ってもいなかったので驚きましたが、今後の活動への励みになります」と笑顔で語り、広報用のポスターをデザインした平沢摩阿椰さん(2年次生)は、「デザイン文化学科で学んだ知識を生かして、ポスターを見てくれた人にも取り組みやサイトの内容が伝わりやすいよう工夫しました。多くの店舗を紹介することにもつながり、少しは地域の方々の力になれたと感じています」と振り返りました。
同プロジェクトでは本企画と並行して、『SAN+18号』の編集をオンラインで進め、3月4日に発行。石山地区にスポット当て、地域の特産物である軟石や店舗などを紹介しています。同誌は南区内の飲食店や札幌市営地下鉄・真駒内駅、札幌キャンパスなどに設置しています。プロジェクトリーダーを務める若杉真依さん(3年次生)は、「本誌はインタビューや写真撮影、紙面のレイアウトや原稿執筆まですべて学生の手で行っています。学科での学びを生かしながら、学生ならではの目線で区の魅力を伝えており、昨年夏からはさらに多くの人に読んでもらおうとデザインも一新しました。見かけた際には手に取ってもらえたらうれしい」と話しています。