医学部看護学科では9月2日から10日まで、「デンマーク研修」を実施しました。国際的な視野を持つ看護職者の育成を目指し、選択科目「国際看護研修B グローバルヘルス&ウェルネス」として開講しているものです。今回は、2年次生と3年次生6名が参加。コペンハーゲン近郊にある東海大学ヨーロッパ学術センター(TUEC)を拠点に、学術交流協定を締結しているデアコネス大学や医療機関、福祉施設などを訪問しました。
前半は、訪問看護ステーションやリハビリテーション&急性期医療センター、高齢者施設を訪れ、デンマークにおける看護ケアや福祉の実際を学習。後半はデンマーク看護協会で、同国の独特な活動でもある、看護学生による看護学生のための組織的な支援活動を学びました。また、王立病院では、客員研究員として滞在している医学部医学科の磯崎翔太郎講師(基盤診療学系法医学領域)から、同国で取り組んでいる研究に関する講義を受講。デアコネス大学看護学部ではVRを用いた一次救命処置の授業を体験したほか、看護教育や学生生活、両国の文化などをテーマとしたプレゼンテーションやディスカッションで交流を深めました。さらに、本学同窓会デンマーク支部の交流イベントにも参加しました。



3年次生の富永明さんは、「幸福度が高いとされるデンマークの医療・福祉制度に興味を持ち、日本と比較しながら学びたいと考えました。それぞれの特長や課題が明確になり、今後の学修に向けて新たな視点が得られました。訪問看護ステーションにおける看護師の患者さんへの対応や多様な施設の見学を通して、デンマークでは、患者さんの話を聞いて意見を尊重する姿勢が貫かれていると感じました。病気だけを診るのではなく、一人ひとりの患者さんの生活背景や希望を踏まえ、“その人らしさ”を尊重したケアができる看護師を目指します」と意欲を語っていました。
引率した島本講師は、「医療・看護だけでなく介護や教育を含めた幅広い社会システムに関する学びや、現地の看護師、看護学生との交流を通じて、デンマークの人々の看護に対する考え方や実践が、同国の文化・社会的な背景の上に築かれていることを学んでくれたと思います。最終日には、視野の広がりや異文化理解といった、現地を訪れたからこそ得られた自分の成長を実感し、学生同士で語り合う姿が見られました。今回の研修は、あらためて日本や自分自身を見つめ、日々の生活や勉学への姿勢、看護師としてのあり方を考える機会にもなったと思います」と話していました。


