医学部看護学科が「ハワイ語学研修」を実施しました

医学部看護学科では8月23日から9月2日まで、「ハワイ語学研修」を実施しました。国際的な視野を持つ看護職者の育成を目指し、医学・看護英語の習得や英語による看護コミュニケーション能力を養うことを目的として、選択科目「国際看護研修(ハワイ)」として開講しているものです。1年次生12名が、ハワイ東海インターナショナルカレッジ(HTIC)を拠点に英会話などの学習に取り組みました。

学生たちは、HTICで現地の講師からアメリカやハワイの文化、歴史などに関するレクチャーを受け、英語でディスカッション。スピーチの授業では、健康に関する日米比較をテーマに学内演習で準備してきた原稿やスライドをブラッシュアップするとともに、効果的な話し方を学び、最終日に発表しました。また、リーワードコミュニティカレッジの訪問をはじめ、現地の医療機関で働く看護師やナースプラクティショナー(一定の診察・治療行為ができる看護師)による講義でアメリカの保健医療制度や看護実践について学習。さらに、ホームステイやハワイ大学西オアフ校の学生との交流を通じて英語によるコミュニケーション力の向上を図り、異文化理解も深めました。

柏木稜さんは、「海外の医療に関心があり、好きな英語の力を伸ばしたいと考えて参加しました。英会話については、授業や現地の学生との交流の際に積極的に質問するよう心がけ、コミュニケーションに自信がついてきました。最終日のプレゼンテーションでは、連日、寮に戻ってから練習した成果を発揮できたと思います。アメリカの健康保険や看護制度について日本と比較しながら学べたことも収穫で、特にナースプラクティショナーの話に刺激を受けました。国際的に活躍できる看護師を目指して看護学と英語の勉強に取り組み、看護学科が実施している他の海外研修にも参加したい」と意欲を見せていました。

指導する吉野純子准教授は、「学生たちは、英会話の授業やハワイ大学の学生らとの交流を通じて英語力やコミュニケーションスキルを向上させ、最終日には立派に英語で発表していました。また、アメリカ全体やハワイ州の保健医療制度はじめ、看護資格の違いによる裁量権の多様性、それに伴う責任といった日本と異なる看護制度に関する理解を深めるとともに、将来の可能性を広げられたと思います。各自が目指す看護師像に近づくために、今後も積極的に看護学習に臨んでほしい」と期待を語っていました。