「ラーニング・サポーター」が活躍しています

理学部と教育支援センターでは、18号館1階に上級生の「ラーニング・サポーター」(LS)が下級生のキャンパスライフをサポートしています。年齢の近い学生同士が助け合う環境を用意することで、より充実したキャンパスライフを送れるようにすることが目的です。昨年度から始めており、現在は理学部3、4年次生の約15名がLSに登録しています。開設当初は理学部の学生の利用者が中心でしたが、利用者の口コミによる広がりやLSの学生が授業で積極的に広報した結果、工学部や文学部などさまざまな学部の利用者が増えています。これまでは職員が窓口業務を務め、LSを紹介してきましたが、こういった状況受けて10月からは運営方式をLSの学生主体に刷新しました。

新しい運営方式では、職員と連携しながら学生自身が窓口役も務めることで、これまで以上に下級生が気軽に訪れられるようにし、利用を迷っている学生にも積極的に声をかけられる環境を整えました。18号館の1階には、理学部の専任教員・非常勤講師・大学院生が理数系の学習を支援する「S-Navi」が設けられており、専門的な分野の相談については、そちらに誘導することで幅広い質問に対応できる体制となっています。

LSの学生たちは、「教職を目指しているので、的確な対応法を学ぶ練習にもなっています。たとえば、何かを説明するときにもすぐに答えを出さず、一緒に考えるように心がけることで利用学生の理解を深めてもらうなど教え方を工夫しています。これからも、より多くの学生の要望に応えられるよう改善してきたい」(理学部数学科4年次生・松川浩樹さん)、「LSには、質問に来た下級生を先生に紹介するなど、人と人とを橋渡しする役割もあると考えています。今後も下級生と上級生、先生方と学生という縦と横のネットワークづくりをサポートしていきたい」(同・西田瑞希さん)「少しでも後輩たちの役に立ちたいと思ってLSを始めました。今年の夏にはLS同士の報告会を開きましたが、その回数を増やして学生同士で教え合う強みを生かしたよりよい運営方法を探っていきたい」(理学部物理学科4年次生・谷元雄尋さん)と話しています。

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