航空操縦学専攻1期生の木村翼さんがソラシドエア社の機長に昇格しました

工学部航空宇宙学科航空操縦学専攻1期生の木村翼さんが8月2日付けで、株式会社ソラシドエア(代表取締役社長 髙橋 洋)の機長(ボーイング737−800型)に昇格しました。本専攻卒業生の機長昇格は初めてのことで、日本の大学に開設されている操縦士養成機関の卒業生としても初となります。

木村さんは、2006年に本専攻の1期生として入学。卒業後は同社に入社し、副操縦士として同社が就航する九州・沖縄を中心とした路線でフライト経験を重ねてきました。副操縦士として、約5,000時間のフライトを経験する過程で同社の機長昇格プログラムに則り、機長に必要な知識・技倆・人格を研鑽してきました。機長昇格に向けた社内選抜試験をクリアし、2015年から定期運送用操縦士技能証明取得訓練及び機長昇格訓練に入り、2016年7月26日に航空局の機長路線認定審査に合格しました。

8月2日に同社の運航本部で行われた辞令交付式では、増田秀隆取締役運航本部長から機長の辞令と合わせて、機長の証である4本線の入った肩章を授与されました。増田本部長からは、「今日は新たなスタートです。定年を迎え、操縦桿をおくまで、気を抜くことなく切磋琢磨して成長してほしい。機長を目指している人たちの手本となり、将来的には後に続く人たちを指導する役割も担ってほしいと願っています」と激励の言葉を送られました。

その後、機長として初のフライト先となる羽田‐熊本 ソラシドエア15便の運航準備に取りかかり、瀧本孝二副操縦士(本専攻1期生)やキャビンアテンダントとのブリーフィングを実施。150名のお客様(この便にはご両親も搭乗)を乗せて、羽田空港を飛び立ちました。

木村さんは、「東海大学では、1年半のアメリカ留学中に仲間と寮生活をしながら苦楽をともにする中で、周囲の人と協力することの大切さを学び、卒業研究を通して一つのことを突き詰めて調べ考える貴重な経験を積むことができました。その力は、どれも仕事をする上で欠かせないことだったと実感しています。大学で知り合った仲間は、今も互いに刺激し合う友人となっており、両親をはじめ彼らの支えがあったからこそ、今の自分があると感じています。これからは機長として、ともに運航に携わるスタッフがチームとして最大限に力を発揮できるよう心がけていきたいと思います」と話しています。

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