SAPが全日本学生室内飛行ロボットコンテストで入賞しました

工学部航空宇宙学科の学生が中心となって活動しているチャレンジセンター・ユニークプロジェクトの「SAP(Student Aircraft Project)」が9月26、27日に東京の大田区総合体育館で開かれた第11回全日本学生室内飛行ロボットコンテストに出場。マルチコプター部門で2位に、一般部門で3位に入りました。この大会は、学生の実践的な教育を支援することを目的に日本航空宇宙学会が毎年開催しているものです。一般的な模型飛行機の性能を競う「一般飛行機部門」と2つ以上のプロペラを備えた回転翼機で争う「マルチコプター部門」、自動操縦装置を備えた模型飛行機が参加する「自動操縦部門」、機体のユニークさを比べる「ユニークデザイン部門」が行われ、東海大からは各部門に1チームずつエントリーしました。

マルチコプター部門に出場した学生たちは、上岡泰明さん(工学部航空宇宙学科2年次生)が中心となってフレームを自ら設計した機体「Spider」を製作。プロペラを胴体の下部4カ所に取りつけ、その外側にプロペラのガードと脚を兼ねた被いを設けました。大会では、会場に並べられた5つの箱の中心の数字を機体に搭載したカメラで読み取り、その数字を離れた場所に置かれたモニターで確認した上で救援物資に見立てた即席めんを箱の中心に入れるミッションに挑戦し、見事2位に入りました。上岡さんは、「13チームがエントリーしていたものの、6チームしか大会に参加できないなど機体の開発は難しかった。それだけに良い結果を残せてよかったと思います。自分一人では結果は残せません。一緒に戦ってくれたメンバーに感謝したい」と話していました。また、岩崎文彦さん(同1年次生)は、「大会では数字を確認する役割を任されましたが、先輩がどれだけ上手く飛ばしても読み上げを失敗したら駄目だと思うととても緊張しました。すこしでも役に立てたことがうれしい」と話しました。

一般飛行機部門は、鈴木貴之さん(同4年次生)と大澤卓哉さん(同4年次生)が中心となって「Fantasista_Evo」を製作。昨年度出場した機体を参考にしながら材料から見直して軽量化を図った機体に仕上げました。予選で苦戦し、ぎりぎりの10位で通過したものの、決勝では自力を発揮。指定の場所に物資を落とすものや宙返り、物資の回収など5つのミッションをクリアして上位に食い込みました。鈴木さんは、「操縦の腕では誰にも負けない自信がありましたが、本番では独特の緊張感があり練習通りの実力を発揮できませんでした。しかし、3年間挑み続けた大会で最後に結果を残すことができてとてもうれしい」と語りました。また大澤さんは、「昨年は予選を通過できず悔しさを味わったので、そのリベンジのつもりで挑みました。来年こそは後輩たちに優勝してほしい」と話しています。

また、自動操縦部門には小山陽平さん(同2年次生)が中心となって開発した「Tokai4.0」が参戦。昨年は予選で完走をのがしていたこの部門で、今年は完走。予選8位となりあと一歩で決勝進出こそ逃しましたが、小山さんは「少しずつ完成度が高まっています。来年はさらに上を目指します」と話していました。

なおSAPは、11月1日(日)から3日(火・祝)まで開かれる湘南キャンパスの建学祭にも参加します。1、2日に陸上競技場で子ども向けの紙飛行機大会とラジコン飛行機の展示を実施。2、3日に14号館の206教室で小型風洞を使った飛行機教室と学生が製作したラジコン飛行機の展示を行う予定です。

湘hp報「飛行ロボコン」01.jpg

湘hp報「飛行ロボコン」02.jpg

湘hp報「飛行ロボコン」03.jpg