大学院生の平川さんが国際会議「26th International Conference in Nuclear Engineering(ICONE26)」でポスター賞を受賞

大学院工学研究科応用理学専攻1年次生の平川萌さん(指導教員=原子力工学科・堺公明教授)が、7月22日から26日までイギリス・ロンドンで開催された国際会議「26th International Conference in Nuclear Engineering(ICONE26)」の学生セッションでポスター賞を受賞しました。この学生セッションは、アメリカ機械学会の主催で、世界各国の学生から論文が募集され、優秀な執筆者(Qualified Student)60名が選抜されて行われました。学生たちは23日から25日まで毎日2回ずつ開かれたポスターセッションと、23日の学生のみによる口頭発表セッションで研究成果を披露しました。

平川さんは、次世代の原子炉として研究が進んでいる高速炉の炉心部で生じる現象の解明を目指す「自由液面からの非定常渦のガス巻き込み現象に関する研究」を発表。原子炉容器内で現象が発生してから成長するまでの過程をシミュレーションし、可視化する手法に関する研究成果について紹介し、審査員らによる選考を経てポスター賞に選ばれました。

「世界の研究者が集う中で受賞できて、大きな自信につながりました。特に海外の学生たちは英語が堪能で、『日本人ももっと努力しなければ』という焦りに似た気持ちを味わい、世界における研究の現状や自分の研究の世界的な位置づけを知れたことも大きな収穫でした。学会期間中は英語でプレゼンテーションする機会が6回あったので、回を重ねる中で自分なりに修正点を見つけられましたし、聴衆から新しい視点からのアドバイスをもらえるなど、今後の研究に生かせる収穫も数多くありました」と話しています。

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