大学院生が界面接合研究賞を受賞しました

大学院工学研究科応用理化学専攻2年次生の廣野彬人さん(指導教員=工学部材料科学科・宮沢靖幸教授)がこのほど、一般社団法人溶接学会の界面接合研究賞を受賞しました。同賞は、昨年度開催された、同学会界面接合研究委員会の主催による講演や研究発表の中から、特に優秀と認められた成果やこれまでの活動に顕著な功績が認められた研究者に贈られるものです。

廣野さんは、2枚の金属をろう付した際に生じるろう材内に気泡(ボイド)が生じる原因を、X線透過装置を使って解明する研究に従事。ボイドが生じるプロセスを明らかにしました。研究は、本学の施設だけでなく、都立産業技術センターの協力も得て、研究室の後輩である小澤菜月さん(2016年度工学部材料科学科卒業)らとともに、まだ研究成果の蓄積が浅いこの分野で大きな成果を残したことが評価されました。「実験に必要な試料の作り方から実験結果の評価方法まで、ほぼ全ての過程を、先生をはじめ仲間とゼロから考え、取り組んできた成果が評価され大変うれしく思います。研究では悩むことも多いのですが、新しい分野を切り開くための心構えやアプローチの仕方、実験結果を真摯に受け止めて考察する力を学び、その面白さを知るよい経験になったと感じています。今後も研究を続け、ボイド発生の原因をさらに詳細に解明したい」と話しています。

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