ベトナム原子力人材育成計画の修了式を行いました

2018年02月16日

東海大学では2月6日に東京・霞が関の東海大学校友会館で、「ベトナム電力グループ(EVN)原子力技術者向け特別上級教育課程(ベトナム原子力プロジェクト人材育成計画)」3期生の修了式を行いました。同プロジェクトは日本とベトナムの両国政府が2012年に締結した日越原子力協定に基づき、国際原子力開発株式会社からの要請を受けて、本学が国内のエネルギー関連企業と連携して実施しているプログラムです。これまで2期24名が本課程を修了してEVNで活躍しています。今回修了した3期生8名は、一昨年9月に来日。本学の別科日本語研修課程で日本語課程を履修したほか、工学部原子力工学科と連携企業から派遣された講師による講義を通じて原子力に関する専門知識を習得しました。また、2016年にベトナム国会で原子力発電所建設事業が中止されたことを受け、EVNの要請に応じて火力発電施設に関する知識習得プログラムも実施したほか、発電施設での5日間の研修プログラムも実施しました。

式典には本学や連携企業の関係者、グエン・クアン・フン在日ベトナム大使や経済産業省資源エネルギー庁国際資源エネルギー戦略調査官の竹谷厚氏ら両国政府の関係者約80名が列席。山田清志学長から研修生一人ひとりに修了証を授与しました。また、成績優秀者には国際教育センターの山本佳男所長から成績優秀者に記念の盾が、EVNのグエン・クオン・ラム副社長から記念品が贈られました。またラム副社長からは山田学長に対しても、これまでの協力への感謝の意を込めた記念の絵画が手渡されました。

研修生たちは、「東海大学の先生たちが時に厳しく、丁寧に指導してくれたおかげで専門知識だけでなく、日本語の能力や専門知識が大きく向上しました」「1年半の研修期間を通じて、日本の心も学ぶことができました。帰国後もこの心を忘れず、国の発展に尽くしたい」「品質と安全管理を何よりも重視する日本の発電所運営技術や近隣住民との信頼関係構築を大切にする考え方など、今後のエネルギー政策に欠かせないスキルや考え方を学べました」と口々に語っていました。

本プロジェクトをコーディネートした国際教育センターの広瀬研吉客員教授は、「この研修課程の最大の特徴は、大学と企業が協力し、理論と実践の両面から専門分野を学ぶ充実したプログラムを組めたことにあります。また、高いレベルの日本語教育を提供する別科日本語研修課程を組み込むことで、語学教育の面でもEVNの関係者からも高い評価を得ることができました。このノウハウは、原子力分野以外にも工学系のさまざまな分野で応用できるため、外国人留学生はもちろん、日本人学生の人材育成にも生かしていきたい」と話しています。また原子力工学科主任の伊藤敦教授は、「2012年のプログラム開始当時から、学科の学生たちにもティーチング・アシスタントとして積極的にかかわる姿勢が生まれていきました。ベトナムの研修生に教え、時にはパーティーなどを開いて交流する中で、異文化と接する貴重な機会になったのはもちろん、彼ら自身が専門知識への理解を深めることにもつながったのは大きな成果だと思います。本学科ではこのほかにも、国際原子力機関と連携して原子力発電施設の安全管理について学ぶ教育プログラムも実施しています。今後も原子力や放射線の利活用に関する幅広い分野の研究者を擁する本学科の強みを生かしたプログラムを展開していきます」と話していました。

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