医用生体工学科2年次生の学生が特定高圧ガス取扱主任者の資格を取得しました

工学部医用生体工学科2年次生の嘉悦風花さんと小林美麗さんがこのほど、特定高圧ガス取扱主任者(液化酸素)の資格を取得しました。この資格は高圧ガス保安協会が認定するもので、液化酸素や圧縮水素などの高圧ガスを一定量貯蔵し、消費する事業者は有資格者を配置しなくてはなりません。医療の現場では患者への酸素供給用に液化酸素が用いられていることから、病院が設ける「医療ガス安全管理委員会」のメンバーにも有資格者の配置が義務付けられています。本学科で取得できる臨床工学技士の仕事を現場で生かす上でも有為であることから、本学科では学生の取得を推奨しています。嘉悦さんと小林さんは、昨年8月に行われた高圧ガス保安協会の講習会を受講した後、秋に行われた試験に合格しました。

嘉悦さんは、「私たち以外の講習会受講者はほとんどが社会人だったので合格できたことで自信がつきました。湘南キャンパスの19号館には学生が自由に使えるスペースが充実しており、小林さんと互いのわからないところを教えあいながら勉強する時にもとても助かりました。3年次生以降になると、伊勢原キャンパスにある医学部付属病院での実習や卒業研究も始まります。医療現場を身近に感じられる環境を生かして、将来だれかを助けられるような医療機器の研究に取り組みたい」と語りました。小林さんは、「臨床工学技士になってからも役立つ資格だと先生から勧められ、将来の可能性を広げる上でも有効だと思って受験しました。友人の中には、1年生で第2種ME技術実力検定試験に合格した人もおり、切磋琢磨できる環境の中で学べているのもよかったと思います。医用生体工学科は、医学と工学の双方の視点から勉強することができ、先生方もどのような基礎的な内容でも質問すれば丁寧に教えてくれるのも魅力です。勉強すればするほど、人の命を預かる臨床工学技士の責任の重さや、医師や看護師と連携するチーム医療の大切さを実感しています。今後もしっかり勉強して、国家試験に合格したい」と話しています。

※第2種ME技術実力検定試験
医療機関で使用される輸液ポンプや電気メス、生命維持管理装置といったME機器やシステムの安全管理などの知識をはかり、医師からの適切な指導のもとで運用できる資質を認定する日本生体工学会主催の検定試験です。第1種と第2種が設けられており、第2種MEは医療現場や医療機器メーカーで働く上で重要な資格の一つとなっています。同検定の試験内容は、臨床工学技士の国家試験で必要な知識とも共通点が多いことから、本学科では学生の受験を推奨しており、毎年夏季に集中対策講座も開講しています。

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