大学院工学研究科の岩田さんが溶接学会界面接合研究委員会・日本溶接協会先端材料接合委員会合同委員会で講演しました

大学院工学研究科応用理化学専攻金属材料工学領域2年次生の岩田昌也さんが、10月26日に東京都千代田区の溶接会館で開催された第109回界面接合研究委員会・平成30年第2回日本溶接協会先端材料接合委員会合同委員会で依頼講演しました。同委員会は、大学・企業の研究者が最先端の技術を学び、交流する機会として開催されているもので、当日は岩田さんのほか企業の研究者4名が登壇しました。

岩田さんは、「ステンレス鋼ろう付体組織の形成メカニズム解析とその耐食性評価」と題して講演。ろう付体に対する新しい評価手法とろう付時の組織形成メカニズムに関する研究の成果を紹介しました。なかでもろう付時の組織形成メカニズムについては、温度が上昇していく過程でろう材の各成分がどのように変化していくのか、電子線マイクロアナライザを用いて分析した結果を紹介しました。「講演会の参加者はいずれも材料科学分野のプロフェッショナルばかりで、他の発表者の方から得られる知識も多く有意義な会でした。私の研究は、材料の加工や製品の製造に大きくかかわる分野である一方、それ自体は商品に直結するものではありません。しかし、研究を通してステンレスや銀などさまざまな材料について学び、広い視野を持つように心がけてきたことで、それぞれの知識を生かせるようになってきたという実感もわいています。研究に専念できる学生のうちにできる限り幅広く勉強をして、将来に役立つスキルを最大限吸収したい」と話しています。