企業のトップによる特別講義を実施しました

工学部材料科学科では12月10日と17日に湘南キャンパスで、関東冶金工業株式会社(KYK)社長の髙橋愼一氏による特別講義を実施しました。鉄鋼材料を中心にさまざまな材料に関する基礎知識を学ぶ2年次生対象の授業「複合材料学」の時間を利用して行ったもので、本学科を中心に工学部の学生約80名が出席しました。

髙橋氏は、工業用熱処理炉の設計・製作を行うKYKの特色や技術開発、業界の現状などを紹介。業界はドイツやアメリカのように企業連合で顧客を開拓するパターンと、KYKのように独立系の企業に分けられるとしたうえで、それぞれの特徴をメリットとデメリットを説明しました。また、よい商品を作るためには高品質の素材を生み出せる設備が必要であることや、メーカーの生産量を予測する方法、生産機械を輸出する際の苦労なども説明し、「そうした分析にもとづいて顧客の相談に乗ることも重要になる。皆さんも社会に出るとさまざまな障害にぶつかると思いますが、資本主義社会ではビジネスの大きさが重要になることを肝に銘じて頑張ってください」とアドバイスしました。

学生からは、「企業の経営者から直接話を聞く機会自体が貴重ですし、世界のトレンドや問題点などについて生々しい話を聞くことができたのも有意義だった」「今開発が進んでいる最新の技術について学べたのがよかった。また企業が発展するためには政治や法律などの文系の知識も必要になるのだと感じました」といった感想が聞かれました。

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