国際文化学部

デザイン文化学科

教育研究上の目的及び養成する人材像、3つのポリシー

教育研究上の目的及び養成する人材像

国際文化学部デザイン文化学科の教育研究上の目的は、大学・学部の教育目的に沿って、「デザインを通じた社会的課題の解決」という学科の教育目標を理解し、国際的な視野からデザインを思考し、新しい生活文化創造のために行動できる人材を養成することです。

3つのポリシー

ディプロマ・ポリシー

国際文化学部デザイン文化学科では、以下の能力を備えたと認められる者に学位「学士(教養学)」を授与します。

知識・理解

世界のデザインに関する歴史や理論に関する知識を蓄え、デザインと諸文化の係わりを理解することができる。

汎用的技能

国際的な視野でデザインを社会の課題解決に結びつけることができ、デザインの能力と技能を生かして、新しい生活文化を創造するための企画構想力がある。

態度・志向性

デザインを社会の課題解決へと結びつける社会性と、デザインを通じて新しい生活文化を創造するための気概がある。


2カリキュラム・ポリシー

国際文化学部デザイン文化学科が定めるディプロマ・ポリシーに基づき、以下に示す教育課程を編成し、実施します。

教育課程・学修成果

本学科の専門教育では、学部のディプロマ・ポリシーとカリキュラム・ポリシーを実現するために、デザイン分野と建築士受験資格取得を目指す建築・インテリア分野の2分野を学べるよう教育課程を編成しています。

(初年次教育)
本学科では、学科での学修を円滑に進められるよう初年次教育に相当するゼミナールを開講し、学科のディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーに対する理解促進と文章作成、図書館利用といった学修に必要な要素に対する理解を図ります。

(学部共通科目)
学部共通科目として、本学部の教育の基礎となる国際政治・経済、世界地理・歴史、国際情勢に関する知識を幅広く修得するために「国際文化概論」を必修科目として開講します。また、学部が設置されている北海道という地域から国際文化に関する知識を修得する目的から、「アイヌの文化」を同じく学部共通科目として開講します。さらに、学部独自のキャリア教育としては、学部共通科目に「インターンシップ」を開講し、環境適応力や人間関係構築力を育成する一環として、社会での経験を単位化します。

(専門教育)
 本学科開講の専門教育は、「デザイン入門科目」、「デザイン基礎科目」、「デザイン実践科目」の3段階でデザインに関する知識・スキルを学修できるよう課程を編成します。まず、デザイン入門科目では、「デザイン文化史」を必修科目として、国際的かつ歴史的な視点からデザインを理解します。
 デザイン基礎科目では、グラフィック、プロダクト、映像・メディア、インテリアについてデザインの基礎を学びます。
 デザイン実践科目では、デザイン入門科目及びデザイン基礎科目で蓄えた理論的知識を応用し、新しいライフスタイルの創造に寄与する作品を制作します。
 本学科の専門教育では、「フィールド系科目」を開講し、フィールドワークとインターンシップを単位化することにより、学部の教育方針である「フィールド指向の実践的教育」を展開します。
 本学科の専門教育は、必修科目である「ゼミナール科目」と「卒業研究」において集大成することになります。最終的な学修の成果である卒業研究では「デザインを通じた社会的課題解決への可能性」というディプロマ・ポリシーに基づいて総合的に評価します。

学修成果の評価方法

デザイン文化学科のディプロマ・ポリシーに示されている「知識・理解」「汎用的技能」「態度・志向性」に関して、修得単位数・GPAによる分析評価、授業についてのアンケート等を用いた学生による自己評価により、学修成果の評価を行っています。その集計結果は、FD活動等をとおして教育の質向上のためのPDCAサイクルにつなげています。


3アドミッションポリシー

求める学生像

国際文化学部デザイン文化学科の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲をもった人材。及び、ディプロマ・ポリシーで求められている能力を、身に付けられると期待できる基礎学力を十分有する人材。

入学者にもとめる知識・技能・思考力・判断力・表現力・態度
(1) 知識・技能

1)英語について

  1. 高校における英語科目の履修を通じて、英語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身に着けておくことが望ましい。
  2. 英検、TOEIC,TOEFL,GTECなどの外部試験を受験していることが望ましい。

2)国語について

  1. 高校での国語の履修を通して日本語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身につけておくことが望ましい。
  2. 作文・小論文作成のトレーニングを積んでおくことが望ましい。

3)社会について

  1. 社会では、高校での社会の科目(世界史、日本史、地理、政治・経済、倫理、現代社会)を幅広く理解していることが望まれる。
  2. 新聞の国際欄を読んで記事の内容を理解できることが望まれる。

4)数学及び理科について

数学及び理科は、文系の学問を学ぶ上で必要な自然科学的な知識を幅広く理解していることが望ましい。

(2)思考力・判断力・表現力

1)論理的思考力について

 中学校の数学で学んだ図形の証明問題(合同、相似)を用い、「前提―論拠―結論」という論理的思考のパターンを理解しておくことが望ましい。

2)判断力について

 地域社会や国際社会が直面する問題を特定し、デザインがその問題の解決に寄与できる可能性について考察するトレーニングを積んでおくことが望ましい。

3)表現力について

 人々の生活を豊かにするために「あったらいいな」と思う製品やサービスのイメージ図を作成するトレーニングを積んでおくことが望ましい。

(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

1)ボランティア活動について
 学校内や地域のボランティア活動に積極的に参加し、社会の課題に対して当事者意識を身につけておくことが望ましい。

2)作品展等への出展について
 学外で開催される作品展等に自身或いは共同で制作した作品を積極的に出展する姿勢を身につけておくことが望ましい。