教育研究上の目的及び養成する人材像
情報通信学部通信ネットワーク工学科の教育研究上の目的は、大学・学部の教育目的に沿って、今なお拡大し続けているネットワークシステムに関係するコンピュータネットワーク技術、ソフトウェア技術、通信技術についての最先端の研究に従事するにふさわしい技術を身につけ、通信インフラを扱う技術者に要求される倫理観、背骨たる思想と教養を身につけた人材を養成することです。
3つのポリシー
1ディプロマ・ポリシー
情報通信学部通信ネットワーク工学科では、以下の能力を備えたと認められる者に学位「学士(工学)」を授与します。
知識・理解
急速に発展する通信ネットワーク技術に柔軟に対応できる基礎学力と先端技術の知識を有している。
汎用的技能
国境を越える技術である通信ネットワークを通して国際社会の発展に貢献できる、独創的で先端的な技術開発力を有している。
態度・志向性
通信ネットワークの利便性と危険性を理解し、通信ネットワーク基盤の諸課題を総合的に把握し解決することができる。
2カリキュラム・ポリシー
情報通信学部通信ネットワーク工学科が定めるディプロマ・ポリシーに基づき、以下に示す教育課程を編成し、実施します。
教育課程・学修成果
急速に発展する通信ネットワーク技術に柔軟に対応できる基礎学力と先端技術の知識を身につけるために第1セメスターに「インターネット入門」、第2セメスターに「通信ネットワーク入門」、「コンピュータの基礎」、第3セメスターに「論理回路」、第4セメスターに「情報理論」、「電気回路」、「データ解析」、「暗号理論」、第5セメスターに「ネットワークセキュリティ」、「クラウドコンピューティング」、第6セメスターに「企業情報システム」、「モバイルネットワーク」等の科目を配置します。
国境を越える技術である通信ネットワークを通して国際社会の発展に貢献できる、独創的で先端的な技術開発力を育成するために第1セメスターに必修科目の「プログラミング入門」、第2セメスターに「データ構造とアルゴリズム」、必修科目の「通信ネットワーク基礎実験」、第3セメスターに「ネットワークプログラミング」、「通信ネットワーク実習1」、第4セメスターに「オブジェクト指向プログラミング」、「通信ネットワーク実習2」第5セメスターに「Webアプリケーション開発実習」、「通信ネットワーク実習3」、第6セメスターに「データベース」、「通信ネットワーク実習4」、「グローバルビジネス英語」、第7セメスターに「知的財産」などの科目を配置します。
通信ネットワークの利便性と危険性を理解し、通信ネットワーク基盤の諸課題を総合的に把握し解決する能力を育成するためにすべて必修科目として第1セメスターに「通信ネットワーク工学通論」、初年次教育としての「入門ゼミナール」を配置することで学習方法を早い段階で身につけ、第6セメスターに「ゼミナール」、第7セメスターに「卒業研究1」、「卒業プロジェクト1」、第8セメスターに「卒業研究2」、「卒業プロジェクト2」を配置して能動的学習を通じた総合的な解決能力の育成を行います。
カリキュラム全体としては内容の関連性から「通信系科目」、「ネットワーク系科目」、「ソフトウェア系科目」に分類した専門科目群と、それらに共通する総合的な問題解決能力を育成する「基幹科目」を段階的に学修出来るようにカリキュラム・マップを構成しています。カリキュラムを通じて全ての学生が独創力と幅の広い知識、考える力とコミュニケーション能力を養い、十分な能力を身につけて卒業できるように総合的に学習成果が評価されます。
学修成果の評価方法
通信ネットワーク工学科のディプロマ・ポリシーに示されている「知識・理解」「汎用的技能」「態度・志向性」に関して、修得単位数・GPA による分析評価、授業についてのアンケート等を用いた学生による自己評価により、学修成果の評価を行っています。その集計結果は、FD活動等をとおして教育の質向上のためのPDCAサイクルにつなげています。
3アドミッションポリシー
求める学生像
情報通信学部通信ネットワーク工学科の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲をもった人材。及び、ディプロマ・ポリシーで求められている能力を、身に付けられると期待できる基礎学力を十分有する人材。
入学者にもとめる知識・技能・思考力・判断力・表現力・態度
(1) 知識・技能
英語では、高校での英語の科目の履修を通して基礎的な英語の文章理解力、文章表現力、会話能力を身につけておくことが望ましい。
数学では、高校での数学の科目の履修を通して公式や計算方法を理解した上で、それらを利用できる能力を身につけておくことが望ましい。
理科では、高校での理科(物理、化学、生物)の科目の中から選択した科目について、その各項目の内容を理解していることが望ましい。
(2)思考力・判断力・表現力
文理融合の観点から理系の知識・技能と文系の知識・技能を総合し、現在の通信ネットワークを構成する技術と応用およびその将来像を見定め、熟考の成果を適切に表現した発信が期待できること。
(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
自己の理解と多様な価値観の理解により良好な人間関係を構築すること、物事を深く考慮し、挑戦的に取り組むこと、および、自分を律し、失敗や挫折を乗り越えて目標を実現しようとすることが期待できること。