医学付属病院群の医療従事者と医学部の学生、教員らが救護班として湘南国際マラソンの運営をサポートしました

医学部付属病院群の医療従事者と医学部の学生、教員らが、12月4日に神奈川県大磯町を中心に開催された「第17回湘南国際マラソン」に救護班として参加。ボランティアで運営をサポートしました。本学では第5回から協力団体となり、医学部付属病院が中心となって救護活動を支援しています。今回は、医師や看護師、理学療法士ら医療スタッフと、医学科、看護学科の学生、教員ら約80名がランナーらの救護活動に取り組みました。

サポートチームは救護本部のほか、スタート地点の西湘バイパス大磯西インターチェンジから平塚・茅ヶ崎の海岸沿い、ゴール地点の大磯プリンスホテルまでの各所に設けられた救護所で、負傷者や体調不良者を救護。また、医療従事者が「メディカルランナー」として、一般走者とともにコースを走りました。

ゴール前の救護所を担当した看護学科4年次生の三浦那奈さんは、「患者さん一人ひとりの状態をしっかりと確認するとともに、何が必要かを考えながらサポートに取り組みました。負傷者の車いすでの運搬や脱水症状の方への対応、問診の補助をはじめ、10㎞マラソンの最終ランナーが走り終えた後に車でコースを走って負傷者らを探す活動にも参加させてもらうなど、貴重な経験ができました。さまざまな専門職と交流できたことで、看護師の役割や多職種連携について考える機会にもなりました」と振り返っていました。 救護本部統括医師を務めた付属病院高度救命救急センターの本多ゆみえ講師(医学部医学科総合診療学系救命救急医学)は、「直接患者さんの対応に当たるスタッフはN95マスクとガウンを着用するなど、新型コロナウイルスの感染対策にも十分配慮しました。スタッフは皆、自分の役割を理解してそれぞれの持ち場で責任を果たすとともに、活動を楽しんでくれたと感じています。コロナの影響でこの大会も3年ぶりの開催になるなど対面の催しが制限される中、イベント救護の体験は学生たちにとっても大きな学びになったと思います」とコメント。学生の指導にあたった看護学科の大山太准教授は、「学生たちが自分で考え、判断して積極的に行動している姿が印象的でした。次回はプロフェッショナルな医療従事者として参加し、後輩の学生を指導、牽引してくれると期待しています」と話していました。