政治経済学部講演会「未来への新たな挑戦-起業家による社会問題の解決への挑戦から学ぶ」を開催しました

政治経済学部では11月30日に、オンライン講演会「未来への新たな挑戦-起業家による社会課題の解決への挑戦から学ぶ」を開催しました。講演会は、EY新日本有限責任監査法人の理事長である片倉正美氏が講師を務めました。片倉氏は、現在Big4 と呼ばれる大手監査法人で女性初の理事長として業界を牽引しています。講演会では、VUCA時代にSDGsやESGを強く意識しながら社会課題の解決に果敢に挑む若手起業家の挑戦を、公認会計士の立場から伝えて頂きました。WEBビデオ会議システム「Zoom」を使った講演には、本学部の学生を中心に、企業への就職を希望する他学部学生や教職員など約150名が参加しました。

当日は、まず松原沙織教授(経営学科)が、開会のあいさつとして講演会の趣旨を説明しました。続いて片倉氏が監査法人の仕事について紹介した後、4つのテーマから多角的に講演しました。

まず、「今起こっている変化」では、VUCA時代における社会情勢の変化を背景に、利益獲得だけでなくSDGsやESGを意識した経営が注視される状況を説明しました。次に、「未来に向けたアプローチ」では、時代の変化に伴い個人・組織の意志決定のあり方や生み出されるサービスがどのように変わろうとしているのか解説しました。続いて、「スタートアップ・起業家の視点と行動」では、社会課題に対して取組み、新たなサービスと市場をつくり出した若手起業家を紹介しました。具体的には、新たなサービスがどのような問題意識のもとで生み出され、どのように課題を解決しているのかを実例とともに解説した上で、「不確実性の高まる社会環境の中でビジョンを持ち一歩踏み出すことの意義」を語りました。最後に、「より良い人生を生きる」では、急変する市場環境や環境問題の深刻化など予測不能な未来に対して、「自分自身の軸や人生のビジョンを持ち対応し、自己実現していくことの重要性」を説明し、学生にエールを送って頂きました。

最後に、学生から寄せられた多くの質問に丁寧に答えて頂きました。質疑応答では、「片倉先生が公認会計士を目指した理由を教えてください」「女性でトップの経営者になるにあたっての困難はどのようなことを経験されましたか?」「起業する人に対する会計士の役割を教えてください」など、多岐にわたる質問が寄せられました。参加した学生は、「女性でも片倉先生のようになれることを知り、勇気が湧きました」と感想を述べていました。学生は、片倉氏の講演から新たな学びとともに勇気や励ましを頂きました。