全日本F3選手権で動力機械工学科の山下さんがシリーズチャンピオンになりました

工学部動力機械工学科3年次生の山下健太さんが、全日本F3選手権シリーズでシリーズチャンピオンを獲得しました。全日本F3は、プロのトップドライバーを目指す若手の登竜門と位置づけられているクラスです。山下さんは、チーム・トムスに所属して2015年から参戦。昨年はシリーズ2位に入る活躍を見せてきました。

昨年まで同選手権は、昨年までは国内の3メーカーがエンジン供給企業でしたが、今年から海外のメーカーも参戦。このエンジンは若手ドライバーが集う国際レース「マカオグランプリ」の昨年の大会で上位を独占するなど性能が高いことから、ライバルチームの多くが投入する厳しい展開になりました。そうした中、トヨタのエンジンを用いる山下さんのチームは、スタッフと協力してコーナーリングスピードのアップに活路を見いだしてレースを展開。直線の多いレースでは苦しい戦いを強いられましたが、コーナーの多いテクニカルなサーキットでは着実にポイントを重ね、9月24、25に宮城県のスポーツランドSUGOで開かれた最終大会にトップと8ポイント差で臨みました。

3レースで争われたこの大会では、全戦で予選トップを獲得してポールポジションからスタート。着実なドライビングで、すべてのレースで優勝を飾り、大逆転でシリーズチャンピオンを決めました。

山下さんは、「今年は過去2年に比べても厳しい戦いを強いられましたが、自分の中でもっともマシンと向き合い、大きく成長できた1年にもなりました。チームのスタッフをはじめ、応援してくれた全ての人に感謝しています。ここから着実にステップアップして、いつか国際舞台で優勝を飾りたい。11月20日には今年度のマカオグランプリに、Three Bond with T-sportのドライバーとして参戦することも決まっています。日本代表としてこちらの大会でも表彰台を目指します。ご声援よろしくお願いいたします」と話しています。

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