情報理工学部の教育研究上の目的、養成する人材像

情報理工学部は、情報科学科とコンピュータ応用工学科の2つの学科で構成されている。当然のことながら東海大学の教育目標、教育方針に沿った教育に全力で取り組んでいる。すなわち、現代文明論・現代教養科目などの東海大学型リベラルアーツによる新しい教養教育を推進して、専門知識だけでない豊かな人生観、世界観、歴史観を身に付け、現代において不可欠な総合的な判断力と実行力のある人材の育成を目指している。

上述のように全学に共通した教育方針に沿いながらも、学部独自のものとして次のような目標や方針のもとに教育に専念している。

教育目標と教育方針

1.情報理工学分野の基礎知識・専門知識を有する情報技術者の養成を目指した教育

常に進化する情報社会で活躍するためには学生時代に基礎・土台を確固たるものにしておくことが最も重要である。情報理工学部では、このような考えのもとに基礎となる学問を重視したカリキュラムを組んでおり、数学と物理に関連した導入科目と専門基礎的科目を多く配置している。例えば、基礎数学、基礎物理学、物理学などは導入科目に相当する。また、初年次に入門ゼミナールを配置しているのも特徴の一つである。この入門ゼミナールは、学科の全教員が担当し、教員一人当たりの学生数は少ない形であり、初年次から一人ひとりの学生をきめ細かに指導することを目指したものである。さらに、低いセメスターで開講している主専攻の基礎科目の講義においては、いきなり難しい専門の話をするのではなく、導入的な内容をはじめに話してから専門の話に進んでいくように配慮されている。学年が進むにつれ、専門性の高い科目を配置し、学生が自分の目的に応じて無理無く専門知識を身につけていけるカリキュラムを組んでいる。

2.広い視野と教養を持った情報技術者の養成

情報の技術者は情報の技術のみを修得すれば済むものではない。情報理工学部では、現代文明論・現代教養科目による新しいリベラルアーツ型の教養教育を推進していくという東海大学の教育方針に沿った全人教育に加えて、技術者としての倫理観と幅広い知識を身につけることを目指している。それを具現化するために、情報理工学部の共通の科目として「現代文明論2」、「科学と倫理」、「知的財産権法」を設けている。

3.グローバルな視点を持ち、次世代情報技術の創成に貢献できる人材の育成

多くの分野でグローバル化が進んでいるが、情報理工学の分野も例外ではない。グローバルな視点を持ち、次世代情報技術の創成に貢献できる人材を育成することが急務となっている。そのために、情報理工学部では、必修の英語コミュニケーション科目に加えて、科学英語、テクニカルプレゼンテーション、実用英語などのいわゆる“技術英語科目”を設けている。

また、留学することを推奨しているが、希望する学生には、大学全体の制度である「東海大学海外派遣留学制度」または「東海大学私費留学制度」を活用することを勧める。

4.応用をきかせるための実験・実習を重視した教育

学生諸君に大学で体得して欲しい重要項目のひとつに「自分で考え、自分で解決していく能力を磨くこと」があげられる。大学で学んだ学問を実社会で十分に応用し、活用できなければ学ぶ意味は無くなる。しかし、学んだことを応用することは、“言うは易し、行うは難し” である。

ほとんどの学問でそうであるように、情報理工学の分野においても頭で考えるだけでは、十分な理解は得がたいものである。実験や実習を経験することによって初めて理解できたり、体得できたりするものである。このような考えの元に、情報理工学部においては実験・実習を重視している。卒業研究を含めるならば、ほとんどのセメスターでなんらかの実験・実習が授業として盛り込まれている。これらの実験・実習科目と通常の教室での講義をうまく融合さすことによって教育効果は一段とアップする。

5.知育に偏らない教育

大学は専門知識を吸収し、知性を磨く場である。しかし、ここで気を付けなければならないことは、決して知育のみに偏重してはならないということである。“健全なる精神は健全なる身体に宿る” ということわざにあるように、立派な社会人に成長するためには、心身共に健全であることが不可欠である。このような考えのもと、体育を必修科目としている。ここでいう体育とは、その授業時間のみにおいて体を動かして運動することを指しているのではない。一生を通じて体躯を養うことの重要性を学び、体育の時間以外でも自らが実践できるように学ぶことを指している。したがって、ただ単に単位が取れればよいという考えでは体育を学ぶ意味はほとんどない。

6.資格取得を推進

情報理工学部で学んだ学生が就職活動に際して、あるいは就職後の本務に際して少しでも有利に、あるいはスムーズに活躍できるように資格取得を考慮したカリキュラムを構築し、ITパスポート、基本情報技術者、CG検定等の資格取得を推奨している。どのような資格が得られるか、あるいはどのような資格を取得するのに有利かは学科によって異なるが、いずれも情報系の資格取得に有利になるように工夫されている。また、教員の免許(高等学校教諭第一種「情報」(情報科学科)または「工業」(コンピュータ応用工学科))も取得できるようにカリキュラムを構築している。資格取得(特に教員免許)に関連した科目を短期間に履修し終えることは、一般に困難である。資格取得に関心のある学生は早めに履修計画を立てて、順次関連科目を履修することが必要である。指導教員または教学課に相談することを奨める。

7.徹底した就職活動の支援

東海大学全体が、就職指導に関して社会から高い評価を得ているが、その中でも情報理工学部は学生の就職活動に対しては一段と力を入れて支援・指導している。情報理工学部の各学科には学生の就職活動を支援する教員(就職担当教員)と専門の職員を配置し、キャリア支援センターと連携したサポート体制をとっている。特に、就職担当専門職員は、企業において長く活躍したベテランが担当しており、主に3年次の秋学期から各学生に面談し、懇切丁寧に就職活動を支援している。このため情報理工学部は、毎年、非常に高い就職率を維持している。

情報理工学部が養成しようとする人材

東海大学の教育目標、教育方針に沿って、現代文明論・現代教養科目による新しい教養教育を推進して、豊かな人生観、世界観、歴史観を身に付け、現代において不可欠な総合的な判断力を発揮できる人材を育成する。さらに、情報教育と英語教育の重視も全学に共通した教育方針である。

このような東海大学の教育方針・教育目標に沿いながら、学部としては次のような人材を養成することを教育目標としている。すなわち、情報の基礎知識・基礎技術を身につけ、更にその基礎知識・基礎技術を社会で十分に応用できる柔軟性も兼ね備え、且つ、次世代情報技術を創成できる人材、情報関連企業あるいはその他の企業の情報関連部門で積極的に業務にかかわり、さらにリーダーとなり得る素養を身に付けた人材、グローバル化した社会において、国際的にも活躍できるように英語コミュニケーション能力も身に付けた人材を養成することを教育目標としている。

以上のように大学全体の教育方針に沿いながら学部独自の目標や方針のもとで教育しているが、高いセメスターでの履修を推奨している主専攻科目と自己形成科目は学科の特徴を一層鮮明にしたカリキュラムとなっている。それらについては、後述の学科の教育方針を参照していただきたい。

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