実務家教員のぼやき

東海大学を爆破⁉(8月31日)

映画やドラマの撮影の話です。
いま、湘南キャンパスを撮影場所として積極的に受け入れています。
今年だけでも多くの問い合わせをいただき、映画やドラマの撮影が行われています。
もちろん広報的な狙いはありますが、それ以上に学生や卒業生に喜んでもらえることが目的です。
自分の通うキャンパスが映画やドラマで映ると嬉しいものですよね。
運が良ければ撮影シーンや俳優さんを観ることもできますし、本気でモノ作りをしている現場を感じるだけでも刺激になります。
当然、撮影などにキャンパスを開放することに否定的な声もあります。
ただ、キャンパスの維持、管理は学生の学費から賄っているので、学生が喜ぶことには積極的に利用したく思います。

湘南キャンパスは都心から離れている分、広大で緑豊か、歴史的価値のある建物から最新の校舎まで、様々な撮影に利用できます。
先日爆破シーンを撮影しましたが、都心のキャンパスでは絶対できないことと思います。
もちろん授業などの教育活動に支障をきたさないことが前提ですが、この環境だからできることを検討していきます。

地元に残りたい「地元志向」から、地元の将来を考える「地元思考」へ(8月14日)

私は東海大学静岡キャンパスの人文学部に入学しました。将来は地元静岡の活性化に関わりたかったので、外の世界も知る必要があると、東京への進学も検討しましたが家庭の事情で叶いませんでした。私立の常葉と東海の二択で検討しましたが、東海を選んだ理由は2つあります。
ひとつは、静岡の活性化に欠かせない海(駿河湾)についても学べること。ここには日本唯一の海洋学部があり、人文学部でも海について学ぶ授業を選択できます。海洋学部は全国から学生が集まるので、県外の友人も沢山出来ました。
もうひとつは、全国に複数のキャンパスを持ち、そこで自由に学べること。東京だけでなく、札幌や熊本など地方を体験できることは、きっと地元の活性化にも役立つはず。何を学べるか、だけでなく、どこで学べるか、も自分なりに重要と考えました。実際に3年生になってすぐに、東京と札幌に2カ月ずつキャンパス間留学に行きました。社会に出る前に、首都東京と、静岡以外の地方都市を体験できたことで、より地元静岡の活性化に関わりたいという気持ちが強くなりました。
静岡県立A高校出身Bさん(2024年12月)


以上、実現可能な妄想でした。
22年度から募集開始の人文学部は、こんな学生に来てほしい。

芸術学科を持つ大学(7月29日)

東海大学は医学部を有する総合大学です。
今回のコロナ禍で、その安心感や有難みを感じる機会が多くありました。
学生や保護者の皆さんにも伝わっていればよいのですが。

総合大学としての特長がもうひとつあります。
教養学部に芸術学科があり、学内でアートを学べる、アートに触れる機会を作れることです。
昨今、ビジネスの世界では、アートやデザインという言葉が飛び交っています。
一般の企業でさえ、芸術を学んだ学生の需要が高まっています。
課題発見力でなく、課題設定力が求められていることが背景でしょうか。
誰の目にも明らかな課題はすでに解決されている、もしくは競合がすでに取り組んでいますからね。

芸術の学びで身に着けたデザイン力をベースに、経営や情報、工学などの学問を掛け算できる環境はなかなかありません。
今後は、芸術学科を持つ総合大学だからできることをより具体化していけないでしょうか。

医学部があってよかったと思えたように、芸術学科があってよかったと思えるはずです。

新しいスポーツ(7月27日)

オリンピックが連日のメダルラッシュで盛り上がっています。
卒業生である柔道男子60㎏級の髙藤さんも見事な金メダルでした。

そんな中、今回のオリンピックは新しいスポーツが注目されています。
個人的に衝撃だったのは、スケートボードのストリートです。
男女ともに金メダルを獲ったことではありません。
選手がイヤホンで音楽を聴きながら、スマホをポケットに入れたまま競技をしていました。
それでいてやっていることはとてもハード。
柔道のような武道とは対極にあるスポーツでしょうか。
オリンピックどころか、スポーツの価値観さえ変わっていくように思いました。
若い世代からすると自然なことなのかもしれませんが。

東海大学は「スポーツが強い大学」というブランドを持っています。
そのブランドを今後も維持するには、スポーツの定義を時代に合わせて見直す必要はないでしょうか。
スマホゲームもeスポーツと言われる時代ですが、それらの新しいスポーツに関わる正式なサークルや施設が学内にはありません。
大学は学生のためにあると考えれば、こういう環境作りも検討が必要です。

複数のキャンパスはコストか(7月12日)

東海大には、北海道、東京、神奈川、静岡、熊本と全国に5つのキャンパスがあります。
加えて、ハワイにはアメリカの学位が取得できる「ハワイ東海インターナショナルカレッジ」、北欧デンマークや沖縄に研究施設も抱えています。
18歳人口減が叫ばれる中、うちに経営コンサルタントが入れば、間違いなくキャンパスを縮小するように指導されるでしょう。

もちろん複数のキャンパスを維持するには大きなコストがかかりますが、これだけ全国、世界の魅力的な地に施設を持つ大学が他にあるでしょうか。
この環境を活かし、他には真似できない教育を実現することができるはずです。

都心の学生が地方で、地方の学生が都心で短期間でもしっかり生活しながら学べることは、学生の成長を後押しする経験になります。
地元志向の学生が多いことは否定しませんが、地元しか知らないでいい、ということではありません。
地元志向であればこそ、より4年間の中で全国を、世界を知るべきです。

これからは「どこでも、誰とでも、はたらく」ことが求められるようになります。
そのために「どこでも、誰とでも、学び合う」経験を学生に提供しましょう。
働く場所も、学ぶ場所もより自由になります。

スーツケースひとつで国内外を飛びまわり、価値観の違う人たちと様々な協働をする。
リモートワークやオンライン授業で世界が近くなった今こそ、現場に足を運び、五感で学ぶことが重要です。
いまもキャンパス間留学制度などはありますが、もっと制度を強化し、「東海大に入学するならスーツケースが必要」と言われるブランドにしたいものです。

この方向性はすべての高校生・保護者に支持いただけるものではないと思いますが、一部でも強い賛同者を作り、新しい選択肢を示せれば。
そんなことを考えています。

ワクチン接種の是非(7月8日)

大学は感染対策を徹底しながらも、極力、通常通りの大学生活を学生に提供することが求められます。
リモートの環境が整ったことのメリットもありますが、やはりキャンパスでの多くの経験や人との出会いは必要です。
アクセルを踏めば批判もありますが、ブレーキだけを踏み続けるわけにはいきません。

7月より東海大学ではワクチンの職域接種が始まっています。
毎日1,000人規模で、学生、教職員が1回目の接種を終えています。
私も接種しましたが、それだけで気分が変わりますね。
この接種を機に、秋学期以降は通常通りの大学生活に戻れることを期待しましょう。

改めて、医学部を有する総合大学であることの安心感を感じます。
今回の職域接種が万全の体制であることは言うまでもありません。
サークルなどでクラスターが発生した際は、治療はもちろん、濃厚接触者にすぐにPCR検査を実施できます。
さらに、発生した学生寮にすぐにお医者さんが駆け付け、生活環境などの改善点も指摘いただいています。
医学部や付属病院の存在は、学生、教職員にとって本当に心強いものです。

ワクチン接種は決して強制するものではありません。
希望する学生、教職員の皆さんが、希望通りに接種するだけでも、環境は大きく変わると信じています。
早くマスクのない学生の顔を観たいものです。

志願者数からの卒業(6月2日)

「いい車」の定義って時代に合わせて変わるのに、「いい大学」の定義は変わりませんね。
そろそろ志願者数(併願者数)で評価する入試広報を卒業したいものです。
ユニークな入試にしたくても、他大学と違うと併願者が減るのでできない…。
どの大学も流行りのワードで広報するので、高校生からはどこも同じに見える金太郎飴。
結果、偏差値と通学時間で「いい大学」を選択?
偏差値が3低くても〇〇があるからこの大学、家から20分遠くても〇〇があるからこの大学。
本来「いい大学」の定義は人それぞれなので、これくらいの逆転は起こせるようにしたいものです。
受験料収入の減で経営が傾かないのであれば、モノサシを志願者数から「第一志望度」に変えられないだろうか。
もちろん数が質を担保するという考え方は否定しませんが、第一志望という納得度は、学生の成長実感や満足度につながるものかと。
高校生みんなをファンにする、でなく、○○な高校生だけをファンにするという発想。
志願者数を増やすより難しいと思いますが、それくらいしないとユニークな大学は作れません。

デザインを重視していないWebサイト!?(5月28日)

このWebサイトのリニューアルは、若手職員が中心のPJで検討されたようです。
初めてデザインを見たときに、普通だなぁと思いそのままの感想を伝えると、
「見た目のデザインは重視してませんから」とまさかの回答が。
Webサイトリニューアルでデザインを重視しないなんて!とびっくり仰天でした。
大学サイトの閲覧は、7割以上がスマホからのようで、
多くの方が目的のページを直接検索して訪れ、そのまま帰るとのこと。
そこで今回は、「訪れた方が寄り道して、意図していない情報にも出会う」ことを狙い、
#(ハッシュタグ)など、私には馴染が薄い機能が搭載されています。
スマホを前提に考えれば、見た目のデザインを重視しないも頷けます。
学内からは賛否様々な意見が届いていますが、
若手職員の「大学らしくない」新しいチャレンジを見守りましょう。

先生を「先生」と呼ばない大学(5月20日)

民間企業では、フラットな組織風土を作るために、
社長であっても「○○さん」とお互いを呼び合うことが珍しくありません。
大学ではどうでしょう。
先生を「さん付け」にする大学は聞いたことがありません。
先日の学部長会で、山田学長が突然、教職員に「さん付け」を推奨したいと提案。
ビックリしましたが、それ以上に驚いたのが、多くの先生方が賛成だったこと。
教職員全体でフラットな組織を作りたいとは聞いてましたが、
ここはホントに面白い大学です。
すぐに浸透するのは難しいかもしれませんが、
立場や役職を超えた議論ができれば、もっと大学はよくなります。
いずれ学生も学長を「山田さん!」と呼ぶ日が来るかも。
そんな未来を想像すると、ニヤニヤしてしまいます。
私も早速「山田さん」にメールを送りました。
案外すぐに慣れるものです。

夜の入学式と打ち上げ花火(5月8日)

湘南キャンパスでは、1・2年生の入学式で1,800発の花火を打ち上げました。 
コロナ禍でも、しっかり皆さんを歓迎したいと、若手職員の有志が考えてくれた企画です。

当日は入学式・サークル勧誘・打ち上げ花火と、久々にキャンパスに活気が戻りました。
打ち上げ花火なんて都心の大学ではなかなかできませんし、東海大学ならではですよね。
多くの学生と一緒に花火を見上げていると、感動的で涙が出そうでした。

もちろん大切な予算を打ち上げ花火に使うことへの批判があることも理解しています。 
ただ、これも多くの学生を抱える大学だからこそできる企画です。 
打ち上げ花火の費用は、今回出席してくれた学生の人数で割ると、一人あたり数百円になります。 

皆さんの新生活への気持ちの高めることはもちろん、 
花火には厄除けの意味もありますので、コロナの収束を願うこともできました。 
空を見上げる皆さんの表情を観て、実施してよかったと心から思っています。 
コロナ禍でも、こんなユニークな入学式を行う大学があってもよいですよね。

日本一働く学長(4月7日)

うちの学長は、この3月から4月にかけて、きっと日本一働いた学長です。
この時期の学長の大事な仕事のひとつが、卒業生と新入生にメッセージを送ることですね。
今年はコロナ禍であっても、卒業式と入学式を無事に対面で行うことができました。
また、昨年入学式を実施できなかった新2年生にも歓迎のイベントを行い、
学長は全国のキャンパスを北海道から九州まで飛び回ってました。
「日本一働く学長」という根拠を以下に示します。

■卒業証書(学位記)直筆サイン6,742枚「署名8㎝をつなげると540mに!」
■祝辞回数 計35回230分「約4時間!」
〇卒業式関係:ライブ15回・ビデオ3回(1回約6分10秒 合計111分)
〇入学式関係:ライブ17回(1回約7分 合計119分)
■移動距離 計11,086km「地球1/4周‼」
〇卒業式関係:6,647km(3/17自宅~3/25自宅)
〇入学式関係:4,439km(4/2自宅~4/7自宅)

どうでしょう。
全国の各大学の学長の行動と比較したわけではないので「きっと」です。
もし「うちの学長の方が働いているぞ」などご意見があれば、ご連絡ください。
学生のために率先して汗をかいてくれる学長です。