「KMITL-Tokai Joint Seminar 2019」を開催しました

大学院工学研究科では5月28日に湘南キャンパスで、「KMITL-Tokai Joint Seminar 2019」を開催しました。このセミナーは、タイ・モンクット王ラカバン工科大学(KMITL)工学部と本学工学部、情報理工学部及び大学院工学研究科の研究交流の機会として2016年度から毎年実施しているものです。今回は、両大学から5名ずつ、計10名の研究者が発表を行い、約30名が参加しました。

当日は、本学とKMITLの研究者が自身の研究成果を紹介。本学の教員は、レーザーを使ったガスセンサー(工学部電気電子工学科 遊部雅生教授)やゼブラフィッシュと遺伝子工学を組み合わせたヒトの病気に関する研究(工学部生命化学科 三橋弘明准教授)、電子ペーパーに利用する新規素子の研究(工学部光・画像工学科 前田秀一教授)、東日本大震災で海岸の岸壁が崩壊した要因とその対策に関する研究(工学部土木工学科 藤原覚太助教)、薄膜にイオン衝撃を加えた際のストレスに関する研究(工学部原子力工学科 松村義人教授)について発表しました。一方、KMITLの教員は、日本で株価などの表示に用いられている「ローソク足」の手法をタイの株価予測に応用する研究や自動車部品の巡回集荷の効率化に関するアルゴリズムの研究、赤血球の電子顕微鏡像の特徴を病気の診断につなげる研究などを紹介しました。

研究発表会終了後には発表した本学の各教員のほか、竹村憲太郎准教授(情報理工学部コンピュータ応用工学科)と高橋俊准教授(工学部動力機械工学科)の研究室など5研究室のラボツアーを実施。それぞれの研究室で取り組んでいる研究内容について、より詳細な意見交換を行いました。

工学研究科の沖村邦雄研究科長は、「研究機関同士の交流を促進するためには、互いの研究内容についての理解を深めることが重要と考えています。このセミナーも今回で4回目となりますが、KMITLではAIやコンピューターシミュレーションを活用した研究が盛んになっている一方、本学は大型の実験装置を使った研究が強いなど、それぞれ特徴が明確になってきました。こうしたセミナーが、相互の特徴を生かした共同研究につながることを期待しています」と話しています。

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