サイエンス・カフェ特別企画 科学的落語茶屋「サイエンス焦点」を開講しました

熊本キャンパスでは、「サイエンス・カフェ特別企画 科学的落語茶屋『サイエンス焦点』」を8月24日に、熊本市・びぷれす熊日会館7階の「東海ステーション」で開講しました。農学部では2011年度から教職員と学生を対象に落語家による講座を開催してきましたが、今回は初めて教員と落語家がコラボレーション。農学部の教員が身近なテーマについてわかりやすく解説する公開講座「サイエンス・カフェ」の一環として、名人が名作古典落語を披露した後、噺の一節に焦点をあてて農学部の教員が科学的に解説し、「笑いながら知識も身につけられる」講座として実施しました。

市民約50名が来場した当日は、一席目に橘家かな文さんが、子狸と人のかけ合いが魅力の「狸札」を披露した後、応用動物科学科の伊藤秀一教授が「動物の心を知る科学」と題して講義。応用動物学の視点から、動物の適切な飼育のためには「動物の心理状態を客観的な指標で明らかにすることが必要であり、人間の視点で判断してはいけない」と説明しました。二席目では、古今亭菊生さんが、知り合いの医者から赤飯を振る舞われたことから始まる「熊の皮」を演じたのち、応用植物科学科の松田靖准教授が「赤飯の科学」のテーマで赤飯の由来や全国各地の違いを解説しました。三席目では古今亭志ん彌さんが、酒を飲むと豹変してしまう屑屋が登場する「らくだ」を披露。バイオサイエンス学科の多賀直彦講師が、人が酒に酔うメカニズムや落語や古典作品に登場する「酒にまつわるエピソード」を紹介しました。

来場者からは、「プロの噺家の演目を聞きながら、科学の話を軽妙に聞くことができるとても面白い企画でした。先生方の解説も『もうちょっと知りたい』と思うくらいの絶妙な長さで、とても興味深く聞くことができました」、「一見つながりのなさそうな落語と科学が上手にミックスされていたと思います。次回の企画を楽しみにしています」といった声が聞かれました。

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