工学部動力機械工学科の加藤英晃講師が「2020年度ティーチング・アワード」の優秀賞に選ばれ、4月1日に湘南キャンパスで行われた授賞式で山田清志学長から賞状と目録が授与されました。本学では教育の質向上を目指し、2002年度から優れた授業を行う教員らを「ティーチング・アワード」として顕彰しています。1年間の講義科目の授業を対象に行った学生による授業についてのアンケートなどの結果に基づき、大学運営本部を中心とした厳正な審査を経て学長により決定されるもので、2020年度は3名に優秀賞を授与しました。
メカトロニクスや生体計測工学が専門の加藤講師は、「レーシングカー工学」「車両構造力学」「動力機械設計製図」などの科目を担当しています。授業では車両のカットモデルやパーツを教室に持ち込んで実際に触れてもらうなど、さまざまなアプローチで学生の知的好奇心を刺激し、多くの気づきを得て理解を深められるよう働きかけています。授業に関するアンケートは内容も記名もフリーにして、結果はすべて授業中に報告。一つひとつの意見に真摯に向き合い、学生に自分の考えを伝えるとともに、採用可能な要望は積極的に取り入れて授業の改善を図っています。
加藤講師は受賞について、「大変光栄です。授業の運営に協力し、建設的な意見をくれる学生たちに感謝しています」とコメント。「新型コロナウイルス感染症の影響でオンラインによる授業が増えましたが、画像でも機械の細部まで確認できるよう、照明装置や光の当て方を工夫しました。“1回の対面授業よりも、繰り返し動画を見て学ぶほうが理解できる”という学生もいるため、さらに多様な授業スタイルを考えて、自分に合った方法を選択できる仕組みをつくりたいと考えています。今後も、学生たちが将来を見据え、自分でもまだ気づいていない能力や可能性を発見していける授業を目指します」と意欲を語っていました。