工学部

機械工学科

先輩・卒業生からのメッセージ

工学部機械工学科を目指す皆さまに向けて、先輩・卒業生からのメッセージです。彼ら、彼女らの具体的な想いや経験談を聞いて、これからの大学生活を思い描くヒントにしてみてください。

スズキ株式会社
武石 悠輔さん

2022年度卒業

先生や先輩との議論から将来を考えることができました

 私はものづくりがしたいという理由で東海大学に進学したため、幅広い知識に触れることで、自分が最も興味のある物を探そうと考えていました。本学科では先端材料やシステム制御を始めとする多様な授業が開講されています。中でも私は塑性加工に興味を持ち、在学中は自動車車体骨格に関することをテーマに研究を行っていました。研究にあたっては、先生や先輩方と議論を交わし、物事を正確に人に伝える大変さ、改めて違う観点から考える大切さを学びました。そうした私は自分と向き合い、進路を自動車メーカーに決めることができました。入学時、将来どんなエンジニアになりたいか想像できなかった私がこれほど大きく成長できたのは、先生方の丁寧な指導のおかげです。機械工学科の先生方は親身になって学生と向き合ってくれます。そのため、やりたいことを見つけたい人や、挑戦したいことがある人にとても適した学科だと思います。

私のエンジン漬けの日々

 私はアルゴンクローズドサイクル水素エンジンに関する研究を行っています。このエンジンは排出物が水のみで、カーボンニュートラルを実現可能な内燃機関として注目され、エンジン車の競争力を高めることができます。しかし、このエンジンのノッキングは従来の水素エンジンより激しく、この問題は解決しなければなりません。そこで私のエンジン漬けの日々が始まりました。私は基礎理論と実験装置をゼロから組み上げるため、ほぼ毎日指導教員と議論や実験を繰り返し行っていました。また、同期や先輩にいろいろと助けていただきながら、めげずにコツコツ進めた結果、最も難しいとされているクローズドサイクルの当量比の計測方法とノッキング強度の評価方法を半年で確立させました。そして、とても光栄なことに、日本機械学会全国大会と内燃機関シンポジウムにおいて研究発表をすることができました。

機械工学専攻修士課程 2年次
冨田 侑暉さん

2021年度卒業

株式会社タムロン
森山 幸平さん

機械工学専攻修士課程 
2022年度修了

機械にとどまらない幅広い分野を学び、自分がなりたい将来像へのプロセスを知る

 私は、大学で研究するなら自分が興味を持つこと、もしくは好きなことをテーマに研究したいと考えていました。
 機械工学科というとロボットや機械部品といったイメージが強いですが、スポーツ用具や航空関連、生物に関係した研究など幅広い分野の研究室を有しているのが大きな特徴ともいえます。私自身、高校でゴルフボールの研究には興味があり、入学しました。この研究をしたいというのが明確ではない人や、その意思が途中で変わってしまう人もいます。それでも他学科と違いさまざまな学問を学ぶことができ、ほとんどの人が興味を持てる研究に授業を通して出会えるのが機械工学科の特徴でもあります。また自ら考え実行する力を身に付けるための授業が多く存在します。これはとても重要なことで、今この世の中で求められていることを考えて、それを製品としての形にしていくプロセスを学ぶことはできます。
 将来、仕事で最も求められることを大学で経験できることは強みであり、この学科に来て良かったと思える学生生活を送ることができます。