教育研究上の目的及び養成する人材像
工学部電気電子工学科の教育研究上の目的は、大学・学部の教育目的に沿って、豊かな人間性を備え、技術者としての使命を理解し、電気電子工学および情報・通信工学分野の技術を活用して、調和のとれた社会の構築に寄与できる能力を備えた⼈材を育成することです。また、今後ますますグローバル化が進む社会を見据え、論理的な思考によって主体的に課題の発見と解決に取り組むことができる人材を養成することです。
3つのポリシー
1ディプロマ・ポリシー
工学部電気電子工学科では、以下の能力を備えたと認められる者に学位「学士(工学)」を授与します。
知識・理解
電気電子工学及び情報・通信工学の基本的な知識を体系的に理解するとともに、文理融合の教養を身に付け、これらの横断的な知識を社会の発展に役立てることができる。
汎用的技能
問題解明のために能動的に調査や実験等を実施し、得られた情報やデータを多面的かつ論理的、定量的に分析でき、その結果を説明することができる。また、その過程で見出した課題を解決するために、主体的に方策を立案し、提示することができる。
態度・志向性
社会の一員としての倫理観を身に付け、客観的事実やデータ等に基づいて自分の考えや意見を述べることができる。また、他者の意見に耳を傾け、他者と協働して目標に向かって踏み出すことができる。
2カリキュラム・ポリシー
工学部電気電子工学科が定めるディプロマ・ポリシーに基づき、以下に示す教育課程を編成し、実施します。
教育課程・学修成果
電気電子工学科では、電気工学、電子工学、情報・通信工学の各分野を教授するカリキュラムを提供しており、同分野のハードウェアに関する幅広い知識・技術とともに、情報技術(IT)を活用する能力を身に付けることが可能です。これらを総合的に学修することができる一方、特定の分野を深く学び、学術界で幅広く活躍している教員と先進的な研究を進めることも可能です。これらにより、学生が高い技術力と実践力を獲得することができます。
初年次教育として全学的に開設している「入門ゼミナールA」「入門ゼミナールB」では、基礎的・汎用的能力を得ることができます。また、学部共通科目として、数学・物理・化学等の基礎科目を設けており、専門科目を学ぶために必要な基盤を築くことができます。さらに、英語実用科目では、自らが有する知識を英語で他者に伝える実践的能力の育成も行います。この他、初年次から「プログラミング1」「電子情報実習」などの実習科目を設けており、電気電子工学科のカリキュラムに沿って学びを進めることにより、情報技術(IT)を駆使してハードウェアを取り扱うことのできる能力を養うことができます。また、電気主任技術者、無線従事者などの国家資格を取得する道も拓けます。
本学科は、このカリキュラムを通じ、電気・電子・情報・通信工学の知識と技術を修得した学生が、自らの専門性を活かしながら、グローバル化した社会において活躍できる人材となることを目指しています。
学修成果の評価方法
電気電子工学科のディプロマ・ポリシーに示されている「知識・理解」「汎用的技能」「態度・志向性」に関して、ルーブリックによる観点別評価、修得単位数・GPAによる分析評価、授業についてのアンケート等を用いた学生による自己評価により、学修成果の評価を行っています。その集計結果は、FD活動等をとおして教育の質向上のためのPDCAサイクルにつなげています。
3アドミッションポリシー
求める学生像
工学部電気電子工学科の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲をもった人材。及び、ディプロマ・ポリシーで求められている能力を、身に付けられると期待できる基礎学力を十分有する人材。
入学者にもとめる知識・技能・思考力・判断力・表現力・態度
(1) 知識・技能
英語では、高校での英語の科目の履修を通して英語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身につけておくことが望ましい。
数学では、高校での数学の科目の履修を通して公式や計算方法を理解した上で、それらを応用できる能力を身に着けておくことが望ましい。
理科では、高校での理科(物理、化学、生物)の科目の中から数科目を選択し、個々の項目の内容を理解していることが望ましい。
国語及び社会は、理系の学問を学ぶ上で必要な文化的な知識を幅広く理解していることが望ましい。
(2)思考力・判断力・表現力
電気工学、電子工学、情報・通信工学の基本的な知識を理解するために、自然科学の広範な知識を総合的に思考し判断する力が期待できることが望ましい。
(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
社会の一員として誠実に行動でき、目的に応じて必要な情報を取得し多様な考えを取り入れ、それを基に自分の考えをまとめ、目標に向かって主体的に取り組むことが期待できる人材が望ましい。