工学部

航空宇宙学科 航空宇宙学専攻

教育研究上の目的及び養成する人材像、3つのポリシー

教育研究上の目的及び養成する人材像

工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻の教育研究上の目的は、大学・学部の教育目的に沿って、飛行機に関わる工学やロケット・人工衛星に関わる工学に加え、宙空環境の科学を含めた学際的複合領域も学修して、幅広い知識・技術を修得するとともに、国際的センスと豊かな人間性を兼ね備えた人材の育成を目指しています。近年の先端科学技術は、多くの課題が生じ困難に直面していますが、航空宇宙学専攻の目的は、学生諸君が自ら問題意識を持ち、考え、主体的に課題に取り組んでこれらの問題を解決出来る能力を持った人材を養成することです。

3つのポリシー

ディプロマ・ポリシー

工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻では、以下の能力を備えたと認められる者に学位「学士(工学)」を授与します。

知識・理解

飛行機に関わる工学やロケット・人工衛星に関わる工学に加え、飛行機やロケット・人工衛星等が活躍する場となる空や宇宙の環境を含めた学際的複合領域も学修して、幅広い知識と技術を持つこと。

汎用的技能

近年の科学技術が直面する多くの課題に対し、「ものづくり」「ICTの活用」「英語」などの幅広い基礎的な知識と技術を応用して解決に導く実践力を持つこと。

態度・志向性

国際的センスと豊かな人間性を兼ね備え、自ら問題意識を持って学び続け、考え、主体的に課題に取り組む姿勢をもつこと。


2カリキュラム・ポリシー

工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻が定めるディプロマ・ポリシーに基づき、以下に示す教育課程を編成し、実施します。

教育課程・学修成果

航空宇宙学専攻の大きな柱となる教育方針は、「ものづくり」、「数理・情報教育」および「英語教育」の奨めです。それ故、実験実習の充実、コンピュータの利用および英語の重視をカリキュラムに盛り込んでいます。

入学初年度に全教員により広く航空宇宙分野の入門の学習をゼミナール形式で行います。また後の専門科目の学習の基盤となる物理関連および数学関連の基礎的科目の学習に力を入れリテラシーを育成します。当専攻の主要分野である、構造力学、流体工学、推進工学、飛行力学、計測制御工学、宇宙環境科学の6つは、数学、物理学、情報科学、設計製図、実験などの共通的な基礎専門科目の上に成り立っています。

学科の目玉である「航空宇宙特別プロジェクト」は実験とゼミナールおよび長期研究を総合した科目で、学生自らが主体的に人工衛星搭載機器の製作や飛行機設計、製作、風洞試験、飛行実験を行う"ものづくり"のコンピテンシーを養う科目であり、東海大学の4つの力を育成するものです。

また、「航空宇宙特別プロジェクト」、卒業研究やゼミナール科目では、国内外における交流なども含めてコミュニケーション能力や国際的センスを身につけることを目指しています。多くの専門科目では、英語教材や英語の専門用語などを積極的に活用しています。

数理・データサイエンス・AI関連科目やコンピュータを問題解決に活用するための科目等への履修を積極的に勧め、高度情報社会に対応できる総合力を養います。コンピュータ実習科目、実験関連科目および研究ゼミナール、卒業研究は、実験実習の技能を総合的に体得し、社会に出た後のさらなる学びを促していく科目です。

学修成果の評価方法

航空宇宙学科航空宇宙学専攻のディプロマ・ポリシーに示されている「知識・理解」「汎用的技能」「態度・志向性」に関して、ルーブリックによる観点別評価、修得単位数・GPAによる分析評価、授業についてのアンケート等を用いた学生による自己評価により、学修成果の評価を行っています。その集計結果は、FD活動等をとおして教育の質向上のためのPDCAサイクルにつなげています。


3アドミッションポリシー

求める学生像

工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲をもった人材。及び、ディプロマ・ポリシーで求められている能力を、身に付けられると期待できる基礎学力を十分有する人材。

入学者にもとめる知識・技能・思考力・判断力・表現力・態度
(1) 知識・技能

英語では、高校での英語の科目の履修を通して英語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身につけておくことが望ましい。

数学では、高校での数学の科目の履修を通して公式や計算方法を理解した上で、それらを応用できる能力を身に着けておくことが望ましい。

理科では、高校での理科(特に物理)について、個々の項目の内容を理解していることが望ましい。

国語及び社会は、理系の学問を学ぶ上で必要な文化的な知識を幅広く理解していることが望ましい。

これらに加え、コンピュータ・スマートデバイスを利用した基礎的な文書・資料作成や情報検索方法を身につけておくことが望ましい。

(2)思考力・判断力・表現力

航空・宇宙に関連する様々な技術課題やその背景となる社会的問題の構造を理解するために、自然科学や社会科学などの広範な知識を総合的に思考し判断する力を持つことが望ましい。

(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

総合工学である航空工学・宇宙工学においては世界とのかかわりが特に強く、多様な価値観や立場・役割を理解し、自分と自分以外の人及び社会システムと健全な関係を築くことが求められる。それを充分に理解しつつ、必要となるスキルの獲得・向上に努め、物事に対して主体的に取り組むことが期待できる人材が望ましい。