工学部医用生体工学科を目指す皆さまに向けて、先輩・卒業生からのメッセージです。彼ら、彼女らの具体的な想いや経験談を聞いて、これからの大学生活を思い描くヒントにしてみてください。
3年次在籍
坂本 果奈さん
自分の将来設計をこの学科で!
私は、元々工学に興味があり、工学系の道を選択したいと考えていました。高校の先生の助言により、医学の中にも工学の知識が必要な道があることを知り、臨床工学技士の資格を取りたいと考え、この学科を選択しました。近年、医療でもロボットなどの近代技術が発展してきています。その技術を生かした、臨床工学技士の需要が高まっていることも知りました。大学は自主的に行動することの求められる場です。日々の学業はもちろんですが、同じ学科の人たちとの日々の会話やサークルなどに入り、縦のつながりを作っておくことも大切です。大学はそれらを楽しくできる場でもあります。何事にも全力で取り組み、社会に出たときの基礎となる部分を築いていけます。 東海大学は、ほかの臨床工学技士養成学校と違い、学士(工学)を取得することができます。また、臨床工学技士のことも学べる上に資格を取って病院への就職だけに限らず企業への就職という道も選ぶことができます。専門職だけでなくこの学科で学んだことを生かした将来の選択の幅が広がります。 医療系は卒業後の進路がほぼ決まっているため、うかつに手が出せないという方でも東海大学の医用生体工学科で、学びながら多様な自分の将来を一緒に考えてみませんか?
いろんなことに挑戦してみてください
私が医用生体工学科に進学した理由は、医学と工学の両方の知識をもって医療機器を扱う臨床工学技士という職業が単純にかっこいいと思ったからです。入学した当初は覚えることが多く勉強についていけるかとても不安でしたが、ほかの学生もほぼ同じ授業を受けているため、友達と一緒に図書館で復習をしたり、分からないところがあれば先生に質問をしたりして問題を解決していきました。1年次の第2セメスター(後期)からは、医学系の科目をはじめとした専門的な内容の授業が増えます。中には1年次のうちから、第2種ME技術実力検定試験を受験する学生もいてとても刺激になりました。私自身、勉強が忙しくてアルバイトとの両立が大変なときもありますが、自由な時間がないというわけでは決してないので、たまには友達と遊びに行って息抜きもしています。大学での学び方は高校とは違い、自分で履修したい科目を選択して自ら積極的に将来のための知識を吸収していく必要がありますが、この医用生体工学科では臨床工学技士国家試験に合格したい! という同じ目標をもった仲間がたくさんいるので、協力して専門知識を身につけることができます。また、いろいろなことにチャレンジして充実した大学生活を送ることができる環境でもあります。
4年次在籍
門山 桃子さん
アボット ジャパン株式会社
二郷 大生さん
2016年度卒業
世界最先端の医療テクノロジーを通じて、患者様へ貢献する
カテーテル・アブレーションという言葉をご存知でしょうか? 不整脈に対する非薬物治療として、画期的な治療法です。私が在籍するアボットグループのセント・ジュード・メディカルは、この治療法にかかわる、世界最先端の医療機器をグローバルに提供しています。私はこれらの製品を通じて、技術的ソリューションを医療従事者へ提供するスペシャリストとして働いています。毎日が勉強ですが、患者様に貢献できているという喜びを感じ、充実した社会人生活を過ごしています。私が皆さんへお伝えしたいことは、この学科を卒業して、皆さんが活躍することができるフィールドはとても広いということです。大学生活が後半に入ると、「卒業後の進路」について迷うことがあると思います。私も当時たくさん迷いましたが、自分の将来について考えることは、とてもすてきなことだと思います。迷ったときは、先生方に相談したり、信頼できる仲間と「将来の夢や目標」について話し合ったりしてみると、良いでしょう。病院の臨床の場で患者様へ貢献する、学んだ知識を生かして企業人として活躍する、大学院に進学して学問を究めるなど、皆さんの可能性は無限大です。皆さんの将来像に向かって、頑張ってください。また、勉強・私生活において、充実した大学生活を過ごしてほしいと思います。応援しています。
大学で学んだ医療と工学の知識を深め、臨床の現場で役立てる
私が「医用生体工学科」を希望したのは、病院で働きたいという目標に向かいつつ、興味があった「工学」を学べる学科であったからです。1・2年次は湘南キャンパスで、総合大学の強みである多様な学問や人に触れ合うことができ、現在でもとても貴重な時間だったと思います。3・4年次は専門科目や医療機器に触れながらの実習でより実践的な知識を得ることができました。また、3年次からは大学病院に隣接の伊勢原キャンパスに移ったことで、より臨床の現場を意識することができ、卒業後の進路についても深く考えるきっかけになったと思います。現在私は「臨床工学技士」として、血液浄化装置や人工心肺装置などの生命維持管理装置の操作や、人工呼吸器や除細動器などの治療機器の保守点検を行っています。現場で実際に使用している機器に触れることで、大学で学んできた機器の構造や原理がつながったと強く感じています。さらに、医療機器の進歩についても大変驚きました。臨床工学技士が、医師・看護師とともにチーム医療の一角を担うために、医学知識についてはもちろん、日々進歩する医療機器についても、より深い知識が求められています。命を預かる責任と重圧を感じながら、日々努力をしています。
北里大学病院
高橋 光さん
2014年度卒業