工学部

材料科学科

先輩・卒業生からのメッセージ

工学部材料科学科を目指す皆さまに向けて、先輩・卒業生からのメッセージです。彼ら、彼女らの具体的な想いや経験談を聞いて、これからの大学生活を思い描くヒントにしてみてください。

金谷 陽至
株式会社総合車両製作所 生産本部技術部
金谷 陽至さん

2007年度卒業

社会に有益な研究に携わり、自信をもって就職できました。

高校時代、新聞で燃料電池などの記事を読んで、ものづくりは何事も素材の選択から始まると知り、その根底にある材料を学ぼうと、材料科学科を選択しました。金属のなかでも接合(ろうづけ、はんだづけ)の研究をしている研究室に所属し、学部生時代は「鉛フリーはんだの開発」をテーマに卒業研究を行いました。大学院に進もうと思ったのは、もっと研究を続けたかったのはもちろん、より高度な知識を身につけることで、就職の幅を広げたいと考えたからです。現在は、株式会社総合車両製作所の生産本部技術部で電車の部品や鉄道にかかわる部品の調査・分析などを行っています。金属学や金属組織学などの知識を生かすことができ、大学院での研究の延長線上にあるような職場だといえます。大学では学業を頑張るのは当たり前ですが、研究室に配属されたらそれ以上に、いろいろな人と触れ合って刺激を受け、自分がもっていない感覚、感性、考え方を吸収してほしいと思います。社会に出ても一人で仕事をすることはほとんどなく、チームワークが必要とされます。周りの人とのコミュニケーションを大切にしながら、困難な課題を解決し、苦労を乗り越えていく喜びを味わってほしいですね。

良質な勉学環境だからこそ、駅伝を走りぬけました。

中学、高校と部活動で陸上競技の長距離を続けてきて、箱根駅伝を走りたいという思いと、宇宙や航空機に興味があることから東海大学工学部材料科学科を選びました。大学の部活動と理系学科の勉強との両立は大変でしたが、3年次、4年次のときには、「箱根駅伝」の10人のメンバーに選ばれ、山下りの6区を2年連続で走ることができました。授業では今まで聞いたことのない新しい分野のことばかりで新鮮で、ステンレスなど身近な材料でもいろいろな技術が詰まっていて、とても面白いものでした。両立できたのは、分からない部分があるときなどには質問の機会を与えられる、実験などを交えた分かりやすい授業のおかげだと思います。材料科学科は世界最高水準の日本の材料技術のことや、宇宙空間などの極限環境で利用する材料のことなど最先端技術が学べる学科です。卒業研究では学んだ知識やアスリートとしての経験を生かして、アスリートのための材料開発に取り組み、自分で走るためのレーシングシューズのソール部分におけるスポーツマテリアルに関する研究を行いました。学生の発想や個性を大切にして新たな材料研究を展開する、そんな環境を与えてくれることがこの学科の魅力の一つだと思います。

皆倉 一馬
プレス工業株式会社
皆倉 一馬さん

2007年度卒業