工学部

生命化学科

先輩・卒業生からのメッセージ

工学部生命化学科を目指す皆さまに向けて、先輩・卒業生からのメッセージです。彼ら、彼女らの具体的な想いや経験談を聞いて、これからの大学生活を思い描くヒントにしてみてください。

松崎 香奈
東海大学大学院工学研究科応用理化学専攻在籍
松崎 香奈さん

2017年度卒業

研究室での実験を通して学んだ専門性をもっと高めたい

私は高校時代、化学が好きでした。その際、自分の体で起きている生命現象には化学が大きく関係していることに興味をもち、分子生物学を学ぶことができる生命化学科に入学しました。生命化学科では、生物学や化学の基礎から、食品系や医薬品系の専門的な内容まで幅広い知識を身につけることができます。実験科目は1年次の秋セメスターから始まりますが、2年次の秋セメスターの週2回の実験は一番苦労しました。ほかの授業の課題やテスト対策をしながら、空き時間には実験レポートの作成、と忙しい毎日でしたが、座学によって学んだことを実験で実際に確かめることができるので、授業への理解が深まりやすくなりました。また、3年次から所属できる研究室は生命化学科の最大の魅力であると思います。研究室では、個々の研究テーマに沿って実験を行っていきます。授業での実験とは異なり、自ら考え、行動することが重要になってきます。自分が予想していた結果と異なるものが出てくるのは当たり前であり、その結果に対して、なぜこうなったかを考え、次の実験に生かしていきます。困ったときは先生や先輩が指導してくれるので、のびのびと実験することができました。私は3年次から卒業研究を始めましたが、自分の研究が進むにつれ、もっと研究して自分の研究の専門性を高めたいと思ったので、大学院への進学を決めました。大学4年間では、授業や研究だけでなく、サークル活動やアルバイトなどさまざまな刺激を受けて自分の成長につなげてほしいと思います。ぜひ、生命化学科で充実した学生生活を送ってください。

実践的な学び、主体性をもって自分の興味を追究できます

私は、生物学と化学を同時に学ぶことができ、他学科よりも早い3年次春学期から研究室に所属して専門的な研究ができる点に魅力を感じ、生命化学科への入学を決めました。生命化学科では、幅広い分野を基礎から専門的な知識まで学ぶことができます。私は高校時代に化学専攻であり、生物学の知識が不足していましたが、初年次の授業で基礎的なことから勉強できたため、専門性が高まっても困ることはありませんでした。また、各授業で関連する部分も多く、生物学的視点と化学的視点で多角的に考えることができるため、知識をより深めることができました。生命化学科の一番の魅力は、充実した実験科目にあると思います。座学で学んだ生命現象を実際に実験で体験し、目で確認することで理解を深めることができます。実験では、自分の操作で結果が変化するので、考えていた結果と異なる結果が出たときに、科学的根拠をもとに原因を探ります。原因を追究し、それをレポートに文章としてまとめることは大変ですが、より主体性をもって積極的に勉強に取り組めるようになります。また、座学や実験の中で興味をもったことを早期から研究室で専門的に学ぶことができるため、やりたいことが存分にできる充実した4年間になると思います。最後に、皆さんには大学生活でしかできない多くの経験をしてほしいと思います。学問に積極的に取り組むことはもちろん、部活やサークル、アルバイトなども経験し、人との出会いを大切にしてほしいと思います。経験や人とのつながりが皆さんの人生の幅を広げてくれると思います。生命化学科での大学生活を存分に楽しんでください。

上林 稜平
山崎製パン株式会社
上林 稜平さん

2016年度卒業

茂木 邦彦
伊勢原市役所
茂木 邦彦さん

2015年度卒業

幅広い知識を得ることができる学科

高校時代、私は理数科のある高校へ通っていました。そこで生物と化学などについて深く学び、「遺伝子の突然変異」について興味をもったことをきっかけに、遺伝子工学も学べる生命化学科への進学を決めました。生命化学科とは、その名のとおり「生物」と「化学」について同時に学ぶことができる学科です。生命活動と化学反応は非常にかかわり深いもので、関連性の高い現象が数多くあります。つまり、どの事柄についても次のステップがあり、反応がどんどん進んでいきます。生物であるのに、まるで機械仕掛けのような印象を受けた記憶があります。また、生命化学科の講義を通じて、一つの現象を多角的に捉えていくことが可能です。言い換えれば、ある科目で理解しきれなかったところを別の科目で補えるメリットがあります。この4年間で一番思い出に残っているのは、研究室です。3年次から所属できる研究室では、自分の課題に対して実験を進めていきます。そこでは、何を求めるのか、そのために何をすればよいのか、それは何に当てはまるのかを検討し模索していきます。難しいように聞こえますが、先生方や先輩が相談にのってくださいますので、不安はありませんでした。また研究室では、それまで大教室の授業ではあまり話さなかった人とも仲間となり、交友関係が広がります。私は、その仲間とはとても仲が良く、今でも一緒に遊びに行きます。学生時代から今もつながる楽しい友人たちです。生命化学科は、多くの分野に応用が利く学科だと思います。食品関係や遺伝子工学、薬学・医学への応用など、自分の好みに合わせて知識を広げられる学科です。ぜひ、自分の興味があることを生命化学科で発見してください。