デンマークから来日した望星国民高等学校の学生と合同授業を行いました

文学部北欧学科では5月27日に湘南キャンパスで、デンマークにある望星国民高等学校※との合同授業を行いました。デンマーク語を学んでいる本学科の学生と同世代のデンマークの学生が授業を通して交流し、互いへの関心や理解を深めることを目的に毎年春と秋に行っているものです。14回目となる今回は、デンマークから日本語を学んでいる38名が来学。本学からは、1時限目には「北欧語特講A」を受講している3年次生8名が、2限目には「デンマーク語入門」と「デンマーク語講読2」を履修する1、2、3年次生30名が参加しました。

1限目の授業では、デンマークの学生と日本人学生が混合グループで本キャンパス内を散策。本学の学生がキャンパスを案内し、英語やデンマーク語、日本語を交えて、互いの家族や趣味などについて語りながら交流を深めました。2限目には14号館の教室で、5、6名のグループに分かれて日本とデンマークの地図を広げながら懇談。日本について興味のあること、デンマーク語を学び始めた理由などを質問し合うとともに、それぞれの国の名所などを互いに紹介しました。最初は緊張した様子だった学生たちも次第に打ち解け、スマートフォンでおすすめの場所を検索し、記録している写真を見せ合うなど、和気あいあいとした様子が見られました。また、デンマークの学生が持参したお菓子を本学科生にふるまう場面や一緒に写真を撮るグループもあり、あちらこちらで楽しそうな笑い声が響きました。

来日する飛行機の中でも英訳された村上春樹の小説を読むなど、日ごろから日本文化に触れるというデンマークの学生たち。「日本のアニメに興味を持ったのがきっかけで、日本語の響きの美しさにひかれました。日本人学生とはアニメなど共通の話題もあり、楽しく会話ができました」と話しました。一方、本学科生は、「デンマーク人は母国語の他に、英語、日本語、フランス語などさまざまな言語を勉強していて刺激を受けました」、「音楽やアニメなどデンマークの学生と共通する部分を発見し、親しみを感じました」、「デンマーク語をかなり勉強していたつもりだったのですが、いざ会話となると範囲が広くて詰まってしまうことがありました。もっと学ばなくてはと思いました」と感想を述べました。

※望星国民高等学校
デンマークのプレスト市にある18歳以上の大人を対象とした寄宿制の教育機関(国民高等学校)。東海大学付属デンマーク校の教育理念を引き継いだ教育機関として2009年に開設され、武道を中心に、日本語や英語、外国人向けのデンマーク語講座を開講しています。北欧をはじめ、ヨーロッパ諸国や日本、アジア諸国からも学生が入学。本学とも交流協定を締結しており、本学への研修団を受け入れているほか、本学の学生の海外派遣留学先ともなっています。

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