医学部付属八王子病院の新型コロナウイルス感染症への取り組みに対し東京都から感謝状が贈られました

医学部付属八王子病院の新型コロナウイルス感染症の取り組みに対し、東京都から感謝状が贈られました。7月21日に本病院で、東京都保健医療局の成田友代技監らから、向井正哉病院長に感謝状が手渡されました。

当日は、向井病院長をはじめ看護部の呉禮媛看護師と事務部の白井政司部長代行が出席。成田技監からは、「診療のかたわら、調布市と立川市の酸素・医療提供ステーションの運営や入院調整患者の受け入れをはじめ、宿泊療養施設で体調が悪化した方の受け入れやワクチン接種、PCR検査、発熱外来など、多岐にわたりご協力いただきました。東京都としても、この経験を今後の感染対策や災害対策、地域の医療連携に生かしたいと考えています。引き続きお力添えをお願いします」との言葉が寄せられました。

本病院では、国内に感染者が出始めた2020年2月に都の要請を受けて「帰国者・接触者外来」を立ち上げたほか、段階的にコロナ専用病床を増やして最大52床を確保。八王子市保健所に地域災害医療コーディネーターの医師を派遣するなど、感染患者の入院調整にも協力してきました。また、医療安全部門と感染部門が緊密に連携して院内の感染対策に当たるとともに、集団感染が発生した市内の高齢者施設や障害者施設、精神科病院などに感染症看護専門看護師の呉看護師を派遣し、感染対策の指導にも取り組みました。

向井病院長は、「呼吸器内科と総合内科を中心に、全診療科の医師がローテーションで感染患者さんの診療に当たりました。本病院は、八王子市と町田市、日野市、多摩市、稲城市にわたる南多摩保健医療圏の高度急性期医療を担うため、感染者数の増減などを見極めてフレキシブルに病床数を変更するなど、『通常診療』『救急診療』『コロナ診療』の3つの歯車を適切にギアチェンジしながら状況に応じた診療体制を整えています。“東海大ファミリー”として一丸となってコロナ対応に尽力してくれた全職員に感謝状をいただいたことを伝え、その努力をねぎらうとともに心から感謝したい。そして、これを機にもう一度襟を正し、気を引き締めて責務を全うしていきます」と話していました。