医学部では8月22日に、タイ・チュラロンコン大学医学部との学術交流・学生交換に関する協定を更新しました。本学部では海外の大学の医学部と留学や研修プログラムを設けるなど、グローバルに活躍できる医師の育成を目指して積極的な国際連携を展開しています。タイとの交流は、アジア地域との医療や公衆衛生、伝統医療などの分野における連携促進を目的として、2015年8月に同国の公衆衛生省と「医療分野を担う人材の育成に関する覚書」を取り交わしたことを機に加速。チュラロンコン大学医学部との協定は翌16年1月に締結しました。今回は、協定期間の満了に伴い、さらなる連携強化を図るため更新したものです。
当日は、同大学の元医学部長シュッティポン・ワチャラシンド氏ら7名が伊勢原キャンパスを訪れ、協定更新式を挙行。森正樹医学部長をはじめ、病院本部の飯田政弘本部長、医学部付属病院の渡辺雅彦病院長、メディカルサイエンスカレッジ(伊勢原教育計画部)の濵田昌史部長らが出席しました。
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式典後には、国際交流委員長の加藤裕幸准教授、学生のタイ研修を担当するなど同国との交流の窓口になっている木ノ上高章准教授が進行を務め、「大学紹介」「共同研究」「学生交換プログラム」の3つのテーマでミーティングを実施。「大学紹介」では双方の大学の歴史や医学部のカリキュラム、付属病院について理解を深め、「共同研究」では大学院医学研究科の秦野伸二研究科長、伊勢原研究推進部の穂積勝人部長と基礎医学系の研究者が、これまでの研究実績や最近のトピックス、大学院の現状、共同研究の可能性などについて意見を交わしました。
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「学生交換プログラム」には昨年度にチュラロンコン大学に留学した学生も加わり、濵田教育計画部長を中心に、留学や短期研修といった学生交流制度の充実について話し合いました。また、加藤准教授、木ノ上准教授らの案内で、医学付属病院高度救命救急センターやドクターヘリ、多様な研究機器を備えた生命科学統合支援センターなどの見学も行いました。
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森学部長は、「教育や学生交換はもちろん、研究や臨床におけるさらなる協力関係の構築に向けて、充実した意見交換ができました。チュラロンコン大学はタイでも有数の歴史と実績を持っています。協定の更新は、タイと日本の医学、医療の発展につながると期待しています」と話していました。