体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科では5月30日に湘南キャンパスで、第41回湘南望星ゼミナール(共催:学校法人東海大学望星学塾、協賛:秀和ビルメンテナンス株式会社、後援:東海大学スポーツ教育センター)を開催しました。学生や教職員など約90名が参加した今回は、「スポーツと国際協力」をテーマに国際協力機構(JICA)青年海外協力隊事務局の小原裕子さんにご講演いただきました。
小原さんは本学体育学部体育学科卒業後、中学校の教員を経て青年海外協力隊に参加。西インド諸島の一つであるセントビンセント島のセカンダリースクールで体育・スポーツの授業を担当するなど、スポーツを通した国際交流に従事してきました。「2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催決定に伴い、スポーツに関する仕事がどんどん多様化しています」と話し、スポーツビジネスの事例を紹介しました。また、官民連携のもと100カ国以上・1000万人以上を対象に推進されるスポーツ国際貢献事業「スポーツ・フォー・トゥモロー」の概要について解説し、事業の3本柱の一つが『スポーツを通じた国際協力』であることから、自身の青年海外協力隊での活動について語りました。さらに、「海外で活躍するにはバイリンガルでないといけないと思っていませんか? 私は当時海外に行ったことがなく、体育学部で学んだ知識と10年以上続けてきた陸上競技の経験、そして教員免許しか持っていませんでした。スポーツを通じて何がしたいのか、何を伝えたいのかという気持ちがあれば、世界で働くチャンスは誰にでもあるのです」と語りかけ、スポーツ業界での就職を志望する学生にエールを送りました。