政治学科が「NPO・NGOインターンシップ」の報告会を実施しました

政治経済学部政治学科では1月16日に湘南キャンパスで、本学科の授業「NPO・NGOインターンシップ」の報告会を実施しました。この授業は、NPOやNGOがどのような役割を果たしているのか、自治体や地域との協働関係はどうあるべきか、社会がよくなるために自分たちは何をしなくてはいけないのかといった問題意識を高め、今後の社会のあり方を考えることを目的としています。2、3年次生8名が自ら実習先を見つけて交渉し、昨年10月から活動した成果を報告しました。

川崎市のNPO法人「フリースペースたまりば」でのインターンに参加した押田さん(3年次生)は、同法人が市から受託して運営する「フリースペースえん」での活動を紹介。「施設に通う子どもは家庭から学校への書類連絡を通じて、学校の出席扱いを受けています。NPOと学校の連携が強まれば、出席手続きがスムーズになり家庭の負担も減るのでは」と提言しました。

横浜市のNPO法人「アーモンドコミュニティネットワーク」で実習した小林愛歩さん(同)は、バリアフリーコンサートや映画上映会などを運営し、居場所が必要な子どもや要支援にあたる高齢者をサポートしました。「他の団体とも協力しながら事業を運営するなど、人と人とのつながりでNPOが成り立っていることがわかりました」と話しました。齊藤智大さん(同)は伊勢原市のNPO法人「イセハライク」で実習。「イセハライチ」をはじめとする地元商業の発展に向けたイベントを運営したものの、「来場者数が少なかった」と振り返り、「イベントの内容が知られていないことが原因。SNSを活用した情報発信が必要だと感じました」と語りました。小田原市のNPO法人「市民活動を支える会」でのインターンを体験した清水樹さん(同)は、「おだわら市民交流センターUMECO」で開かれた「風の会」や「UMECO祭り」などの運営に携わり、「車椅子を利用する方への配慮など、インクルーシブな社会を目指す上で必要な所作を学べました」と話しました。

授業を担当する前田成東教授は、「学生たちにとって、公共性の高い活動が行政だけでなく、市民レベルでも行われていることを実感できる貴重な機会になっています。今回得た経験を忘れず、卒業研究など今後の学習にも生かし、いずれ社会人になった際には可能な範囲で地域の活動に関わってほしい」と話していました。