観光学科の田中伸彦教授がコーディネーターを務めた特集が「森林科学」に掲載されました

2月1日に発行された一般社団法人日本森林学会の定期刊行物「森林科学」82号に、観光学部観光学科の田中伸彦教授がコーディネーターを務めた特集「観光のグローバル化に向けた森林管理のあり方」が掲載されました。本誌には森林科学についてさまざまな情報が掲載されており、田中教授は同学会で次期代議員に選出されています。

本特集では、観光のグローバル化・インバウンド観光の増加に対する状況と課題を語り、インバウンド観光と森林との関係性について言及しています。田中教授は、「観光は今や、燃料、化学に続く世界第3の主要産業に位置付けられるほどに成長し、世界中で人が行き来しています。日本では21世紀からインバウンド観光が活性化し、現在はほぼ4兆円産業にまで発展しました。2030年には15兆円産業を目指していますが、現在ある観光地だけでは多様な来訪者を受け止めきれません。つまり、新たな観光地をつくり出す人材の育成が求められています」と言及。また、東京都内で近年人気を博している観光地に、明治神宮や新宿御苑といった緑豊かな場所が多いことを例に挙げ、「国立公園や里山などの自然地域だけではなく、都市林のデザイン、計画、維持管理にも、森林科学の人材や知見が必要な時代。観光客を誘致することを目的とした場合、森林管理者には、旅行業界やホテル業界とは異なる方法で都市を活性化させることができます。本学部でも、新たな観光地をつくり出す人材の育成を進めていければと思います」と語っています。

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