政治経済学部

政治学科

教育研究上の目的及び養成する人材像と3つのポリシー

教育研究上の目的及び養成する人材像

政治経済学部政治学科の教育研究上の目的は、大学・学部の教育目的に沿って、21世紀におけるグローバリゼーション、情報化、少子高齢化を視野にいれると同時に、環境、人権等、現代の政治課題に対応できるよう、地域社会から国際社会に及ぶ複雑な政治現象を客観的、多面的に分析し、現実社会の諸問題に取り組み解決を図る態度と能力を身に着けた人材を養成することです。

3つのポリシー

ディプロマ・ポリシー

政治経済学部政治学科では、以下の能力を備えたと認められる者に学位「学士(政治学)」を授与します。

知識・理解

政治学・行政学・国際政治学の知識を活用し、政治現象を制度と現実の両面から理論的に考える能力。

汎用的技能

国内外の政治・行政の現象を客観的かつ多面的に分析し、政治・行政・国際政治の制度と政策を分析する能力。

態度・志向性

グローバル社会において創意をもって現実の諸問題に取り組み、スペシャリストとして問題解決策を提案する能力。


2カリキュラム・ポリシー

政治経済学部政治学科が定めるディプロマ・ポリシーに基づき、以下に示す教育課程を編成し、実施します。

教育課程・学修成果

政治学科は、現代文明についての深い歴史的、思想的認識に立って、学部共通の目標である「社会力」の育成を基礎として、新しい社会科学の一分野としての科学的な政治学の確立を目指しています。政治学科が育成する人材像は、地域社会から国際社会まで、政治のダイナミズムを解明することができる人材です。

各授業において育成を目指す力・スキルとして、以下の3つの基準を採用しています。

①「理論的に考える力」は、政治を中心とする社会現象について、その現象の仕組みや因果関係を理論的に理解する能力です。
②「現状を分析する力」は、政治を中心とする社会現象について、資料を集めて客観的、多面的に分析する能力です。
③「問題解決策を提案する力」は、政治を中心とする社会現象について、問題点を明らかにし、その解決策を提案する能力です。これらの能力の養成を目指し、カリキュラム全体を体系化しています。

政治現象を総合的に解明する能力を養うために、ゆるやかなコース制を採用し、政治、行政、国際の3コースを設けて、政治学科の各コースの教育目標にある専門的な知識の修得と求められる能力の育成を目指します。
 
政治コースは、政治学各分野の理論および関連諸科学についての基礎知識を学び、社会問題の解決を図る能力を養います。行政コースは、主として地方の政治と行政について理論と実際の制度の諸側面を広くかつ深く学び、地方自治・行政のスペシャリストを養成します。国際コースは、主として国際社会の基礎知識とともに、そのメカニズムを理解するために必要な国際関係の理論と現実を学ぶことによって、国際化に対応できる能力を養成します。

各コースには、少人数制の演習が配置され、自分の考えを明確に持ち、集団のなかで発言することを繰り返し行い、専門的な知識を身につけるとともに、創意をもって現実の諸問題に取り組み、スペシャリストとして問題解決策を提案する力を養います。これらにより、社会力とともに専門知識を通じて、「理論的に考える力」、「現状を分析する力」、「問題解決策を提案する力」を持つ人材を育成します。

学修成果の評価方法

政治学科のディプロマ・ポリシーに示されている「知識・理解」「汎用的技能」「態度・志向性」に関して、ルーブリックによる観点別評価、修得単位数・GPAによる分析評価、授業についてのアンケート等を用いた学生による自己評価により、学修成果の評価を行っています。その集計結果は、FD活動等をとおして教育の質向上のためのPDCAサイクルにつなげています。


3アドミッションポリシー

求める学生像

政治経済学部政治学科の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲をもった人材。及び、ディプロマ・ポリシーで求められている能力を、身に付けられると期待できる基礎学力を十分有する人材。

入学者にもとめる知識・技能・思考力・判断力・表現力・態度
(1) 知識・技能

英語については、高校(あるいはそれと同等レベル)での科目履修を通じて、文章理解力、表現力、コミュニケーション能力の基礎を身につけておくことが望ましい。
 
国語については、高校(あるいはそれと同等レベル)での科目履修を通じて、日本語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力の基礎を身につけておくことが望ましい。
 
社会については、高校(あるいはそれと同等レベル)での科目履修(世界史、日本史、地理、政治・経済、倫理、現代社会の中から数科目)を通じて、政治、経済に関する内容の基礎を理解していることが望ましい。
 
数学および理科については、文系の学問を学ぶ上で必要な自然科学的知識を幅広く理解していることが望ましい。

(2)思考力・判断力・表現力

政治・行政・国際社会で発生する様々な課題に対して自分なりに考え、どのような解決策が望ましいかを文系・理系の知識・技能を総合して判断し、適切に表現できること。

(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

グローバル社会における諸問題を解決するために、自ら積極的に物事に対して取り組み、多様な価値観を理解・共有して友好な人間関係を構築できること、および目標を実現するために継続的に努力すること。