理学部の小林講師が第5回日本オペレーションズ・リサーチ学会研究賞奨励賞を受賞

理学部情報数理学科の小林正弘講師が9月10、11日に、福岡県北九州市の九州工業大学戸畑キャンパスで開催された「2015年日本オペレーションズ・リサーチ(OR)学会 秋季研究発表会」で、研究賞奨励賞を受賞しました。この賞は、過去3年以内に発表したORに関する論文について、優れた評価を得た若手研究者を対象とするもので、同学会から毎年4名程度に贈られています。

小林講師は、2013年から15年までに発表した3本の論文で、不規則な位置や数値を示す“ランダムウォーク”と呼ばれる運動についての研究成果を報告しました。ランダムウォークは、統計力学、量子力学といった分野における数値のモデル化などに幅広く用いられるもので、多様な観点から分析を進めた功績が認められました。受賞について小林講師は、「栄誉ある賞をいただけたことを、心からうれしく思います。私一人の力ではなく、多くの方々のご協力があり、論文をまとめることができました。感謝の気持ちを忘れず、よりいっそう研究を深めていきます」と語りました。

発表論文のタイトルは以下の通り
・2次元反射型ランダムウォークにおける可逆性
・2次元反射型ランダムウォークの裾の分布の漸近解析
・反射型ランダムウォークを用いたM/M型最小待ち行列選択式モデルにおける定常分布

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