教養学部と現代教養センターが10月17日に湘南キャンパスで、「市長と語ろう!ほっとミーティング」の対話集会を実施しました。ほっとミーティングは、キャンパスのある平塚市の落合克宏市長から「若い人の意見を政治に反映したい」という要望を受け、本学の地域連携センターが協力して昨年度から実施しているもの。今年度は教養学部の「人間学2(湘南地域ブランド創造プロジェクト)」と、現代教養センターの「プロジェクト実践B」を履修している学生が参加し、「湘南平の魅力アップ」をテーマに設定。来年1月に来街人口増加に向けたアイデアの提案を目指しています。学生たちは10月3日に平塚市のシティプロモーション課やみどり公園課の職員から湘南平の現況について説明を受け、今回の対話集会に臨みました。
当日は、はじめに落合市長が、「市民の声を市政に反映したいと思い、これまでにも多くの話を聞きながら政策に取り組んできました。学生の皆さんがキャンパスのある地元平塚をどのように感じているのか、ここをこうすればもっとよくなるといった思いを率直に話してください」と語りかけました。続いて、「プロジェクト実践B」の授業を担当する現代教養センターの堀本麻由子准教授の司会で学生たちが次々と発言。「来街人口の増加、定住促進に向けて子育て世代を呼び込むための政策に取り組んでいるそうですが、具体的な内容を教えてください」との問いには、落合市長が「小児医療費を中学生まで無料にし、平塚市民病院に小児周産期センターを作って子育てを支援しています。また、保育所を増やしたことで昨年と一昨年は待機児童ゼロを達成しました」と答えました。さらに、「大学の授業や、会社の仕事が終わるころには湘南平に行くバスはありません。交通の便を増やすことが観光につながるのではないでしょうか」「海外で人気の飲食店の日本1号店を出店すれば、注目度も高いのでは」「平塚は治安が悪いというイメージがあり、SNSでもそういった声をよく目にします」といった意見も上がりました。
学生たちは、「落合市長から直接お話を聞くことができ、インターネットの情報などでは得られないことをたくさん教えていただきました。今日のお話をヒントに、提案を考えていきたい」「神奈川の観光と言えば江ノ島や箱根に目が向きがちですが、平塚にもいいところがたくさんあるのだと知ることができました。特に、若い世代向けの政策は魅力的だったので、外部に対していかに発信できるかがカギになってくると思います」と感想を語りました。学生たちは今後、湘南平などでのフィールドワークや、広告代理店の担当者によるレクチャーなどを経て、アイデアの提案の準備に取り組んでいきます。