デザイン学課程の学生が伊勢原市の市制施行50周年記念事業市民ワークショップに参加しました

教養学部芸術学科デザイン学課程の池村明生教授のゼミが、6月29日に伊勢原市・中央公民館で開かれた同市の市制施行50周年記念事業市民ワークショップに協力。学生5名が市職員や同市内にある産業能率大学の学生、市民らと「市制施行50周年のキャッチフレーズ」と「記念事業のアイデア」を考案しました。この取り組みは、伊勢原市が2021年3月に迎える同市の市制施行50周年に向けた記念事業を始めるにあたって、本学と締結している包括連携協定に基づき、これまでもさまざまな自治体・団体などと連携して学生とともに多彩なデザインを作成してきた池村教授に協力の依頼があったものです。ワークショップでのキャッチフレーズ候補の考案に加わるとともに、市民による投票を経て決定したフレーズと同市の公式キャラクター「クルリン」を用いたロゴマーク制作に取り組みます。

ワークショップではまず、市職員がキャッチフレーズやロゴマークの活用方法や市制施行50周年記念事業の概要について説明。「節目の年に本市の歩みを振り返り、さまざまな記念事業を通して全市民を挙げて50周年を祝い『ふるさと伊勢原』を継承していく契機とします。そのために『先人の業績の振り返り』『故郷への誇りと愛着』『次世代への継承』『さらなる飛躍』の4つを事業実施の視点として設定しました」と説明しました。4つのグループに分かれた参加者は、自己紹介に続いてグループワークを実施。それぞれが「事業実施の視点」一つひとつに沿ってフレーズを考えるとともに、グループ全体で話し合いアイデアをまとめていきました。また、そのキャッチフレーズを表現するための記念事業も考案。市と市民が協力でき、幅広い年代の市民が参加できる催しのアイデアを出し、グループごとに検討しました。

最後に、キャッチフレーズとそこに込めた思い、記念行事のアイデアをまとめたポスターを制作。本学の学生たちはデザイン学課程で学んでいる経験を生かして、全体の構成やレタリング、イラストの配置などで中心になって取り組みました。各グループは、「雲より高く 大山より大きく 5050(ゴーゴー)いせはら」「市制50年 いせはらが奏でる 自然 歴史 人の優しさ」「ありがとういせはら。~活かそう!愛そう!美しき宝~」「つながる つなげる 伊勢原のひとコマ」のキャッチフレーズを提案。イベントでは「50周年記念オリジナルドラマ」の制作や「大山体験イベント」「市民から写真を集めてモザイクアート」「SNS映え写真展」「伊勢原の一コマをつなげる写真や絵の展示会」など多彩な企画がプレゼンテーションされました。

参加した根本恭子さん(3年次生)は、「知らない方たちとの共同作業に初めは緊張しましたが、自分からの提案にアドバイスをいただくなどさまざまな意見を聞くことが新鮮で、自分の幅も広がったように感じました」と充実した表情で語ります。安藤梨佐さん(同)は、「伊勢原に住んでいるわけではないので街のことを詳しくは知りませんでしたが、お話をする中で、写真なども見せていただきとても魅力的な場所だと思いました。ポスター作りは腕の見せ所だと張り切ったのですが、時間が少なくもう少し仕上げたかったのが正直な感想です。ロゴマークデザインでも頑張りたい」と話しました。学生たちを指導する池村教授は、「本学では地域の課題解決に向けた取り組みを教育に生かす『パブリック・アチーブメント型教育』を導入していますが、今回の取り組みはまさにこの視点に立ったものと言えます。今後も学生たちの力が地域社会で生かされるようこのような活動を継続していきたい」と語っています。

この日提案された4つのキャッチフレーズは、8月以降に伊勢原市のホームページなどで市民投票が実施され、9月ごろに決定。その後、学生たちによるロゴマークのデザインを開始する予定です。

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