芸術学科・池村明生教授のゼミ生が「湘南オリーブ」のロゴマークデザインをデザインしました

教養学部芸術学科の池村明生教授のゼミで学ぶ井上愛未さん(3年次生=当時)がデザインした「湘南オリーブオイル」と「湘南オリーブ」のロゴマーク案が採用され、3月21日に神奈川県・二宮町役場で開かれた発表記者会見で披露されました。ロゴマークは、オリーブやオイルといった加工品生産が盛んな同町が中心となり、商工会や近隣市町と連携して開発した商品を周知しようと作成を企画したもの。協力依頼を受けた池村教授のゼミで学ぶ3年次生(=当時)19名がロゴマークデザイン案を制作し、商工会や湘南オリーブ振興協議会など関係者の審査を経て井上さんの作品が採用されました。

井上さんは、審査で採用が内定した後も池村教授の指導を受けながらデザインを微調整するなど半年以上にわたりブラッシュアップを重ねました。記者会見で、シール化しやすいよう円形にしたことや2種類のマークに共通点をもたせるためにオリーブの形を同じにした点などデザイン上の工夫を説明。「オイルに使われるマークには明彩度の低い黄色を使って高級感を演出し、その他の関連商品に使われるものは手に取りやすい親しみやすさを感じてもらえるよう柔らかな緑色にしました。県立二宮高校出身なので、思い入れのある地域の役に立ててうれしい。デザインを調整していく過程でじわじわと実感がこみ上げました」と喜びを語りました。

会見には村田邦子町長をはじめ、湘南オリーブ振興協議会のメンバーらが出席。村田町長は、「ロゴマークには未知の可能性を秘める若い力が表れています。商品とともに全国に羽ばたき、多くの人に伝わってほしい」と期待を寄せました。池村教授は、「井上さんは、グラフィックだけではなくプロダクトデザインも学んでおり、今回の成果を安定した作品として結実させてくれました。また、色や形の調整を重ねながらデザインを追求するプロセスも学べたと思います。コンペに参加した学生皆にとっても、社会に出る際の貴重な経験と実績になりました」と話しました。ロゴマークは今後、関連商品にも添付される予定となっています。