英語文化コミュニケーション学科では文学部「知のコスモス」講演会「異文化コミュニケーションとして英語を学ぶ意義:異なる文化と言語をつなぐコミュニケーション」を開催しました

文学部英語文化コミュニケーション学科では12月10日にオンラインで、文学部「知のコスモス」講演会「異文化コミュニケーションとして英語を学ぶ意義:異なる文化と言語をつなぐコミュニケーション」を開催しました。当日は、NHK「ニュースで英会話」で長年講師を務め、現在は同局の「太田光のつぶやき英語」で解説を担う鳥飼玖美子氏(立教大学名誉教授・中京大学国際学部 客員教授)が講師を務め、英語学習の意義や多様性が課題となっている現代社会で必要なコミュニケーション能力などについて講演しました。

当日は本学科の学生や地域住民ら約40名が参加。鳥飼氏は、「日本語と英語は音韻や文法が異なるだけでなく、コミュニケーションスタイルや発想も違うので、英語を学習することは異文化コミュニケーションを学ぶ出発点になります」と説明。グローバル化により人々が越境し移動した帰結として、世界はむしろ多言語多文化社会となり、医療や司法、行政や教育などにおける「コミュニティ通訳」が必須となっている現状を紹介。「多様性」をどう実現するか、「包摂」「寛容」「共感」などについて異文化コミュニケーション学の視点から語りました。

講演後の質疑応答では本学科の学生から多数の質問が寄せられ、「海外の人はなぜ自分に自信を持って意見を発することができるのでしょうか?」という質問に鳥飼氏は、「日本では自己肯定感の低い若者が多いとの調査結果があります。英語には日本語と比べて褒め言葉が驚くほど豊富で、幼いころから周囲の大人にほめられて育つと、自分に自信を持つようになるのかもしれません。今日ここで私の話を聞かれた若い方々には、素晴らしい点、優れた点がたくさんあるはずです。ぜひ、自信を持って、ご自分の夢に挑戦してください」と励ましの言葉を送っていました。