医学部付属病院が「医療連携の会」を初めて開催しました

医学部付属病院では7月20日に、厚木市内で「医療連携の会」を初めて開催しました。近隣の医療機関に本病院について知ってもらうとともに医療従事者らと意見を交わし、さらなる連携強化を図るために実施したものです。当日は、平塚市と秦野市、伊勢原市、厚木市内の医療機関や行政機関から約130名が参加。本病院からも医師、看護師、事務職員ら約110名が出席しました。

第1部では、はじめに病院本部の飯田政弘本部長が登壇。「医療を取り巻く環境が大きく変わりつつある中、地域における医療機関の機能分化と連携の重要性をあらためて感じています。この会が、しっかりとした医療連携構築の一助になればと願っています」とあいさつしました。続いて、渡辺雅彦病院長が本病院の概要を紹介。今年9月から開始する午後の外来診療や時間外の紹介患者のスムーズな受け入れ体制構築といった新たな取り組みについて説明し、「特定機能病院としてさまざまな高度医療を開発・提供するとともに、“断らない医療”を実践したい」と語りました。さらに、「神奈川県西部から湘南地域の約250万人に対する地域完結型医療を推進し、この地域の医療を活性化させたいと考えています。地域の方から頼られる病院になるために、まずは自分たちから変わっていかなければなりません。皆さんからご意見をいただきながら、さらに努力していきます」と述べました。その後、森正樹医学部長をはじめ、2020年度から23年度に新たに教授に昇格・就任した11名を紹介しました。

続いて、近年導入した最先端の医療機器を担当医師が紹介。画像診断科の橋本順診療科長は22年にアジアで初めて導入した「フォトンカウンティング検出器搭載CT」、放射線治療科の菅原章友診療科長は今年導入した最新型の「リニアック(放射線治療機器)」について、特長や使用例を説明しました。最後に、学校法人東海大学の幕内博康顧問が、「多くの方にご参加いただきうれしく思います。皆さんにとって使い勝手のよい、信頼に足る病院となるために、お気づきの点について遠慮なくお話しいただきたいと思います」と語りました。

会場を移して実施した第2部の意見交換会では、森学部長が「皆さんと“顔の見える関係”を構築していきたい」とあいさつし、参加者がなごやかに歓談。クリニックの医師からは、「付属病院の先生方と親しく話せてよかったです。難しい症例についてすぐに相談できるのは、医療従事者にとっても患者さんにとっても、大変心強いことです」といった感想が聞かれました。なお第2部では、腎泌尿器科の小路直診療部次長による、手術支援ロボット「ダヴィンチ」を用いた治療に関するプレゼンテーションも行いました。