医学部が韓国のCHA医科大学、延世大学原州医科大学と学術交流・学生交換に関する協定を締結しました

医学部では、韓国のCHA医科大学と1月9日に、同・延世大学原州医科大学と31日に、学術交流・学生交換に関する協定を締結しました。まずは医学部医学科と両大学の学生の交換留学をスタートさせ、共同研究などへと発展させていく予定です。

CHA医科大学は、学士の学位保持者を対象とした4年制の大学です。生殖医療を中心に最先端の研究が行われるとともに、その成果を関連病院で実践する体制が構築されており、授業でも基礎研究に触れる機会が多く設けられています。昨年9月には同大学の医学部長らが伊勢原キャンパスを訪れて医学部付属病院などを見学し、本学科の教員らと交流しました。延世大学原州医科大学は、併設されている病院がドクターヘリによる広範囲の救急医療を展開するなど、本学医学部付属病院と役割や医療圏の地勢が類似しており、昨年3月には救命救急科の医師が、本病院高度救命救急センターを視察しています。

こうした経緯を踏まえ、昨年10月にメディカルサイエンスカレッジ(伊勢原教育計画部)の濵田昌史部長(医学科教授)と本学科国際交流委員長の加藤裕幸准教授らが両大学を訪問。施設を見学して教育や研究に関する意見を交わし、互いに理解を深めて今回の協定に至りました。

加藤准教授は、「本学科が展開しているアメリカやヨーロッパの大学への留学期間は3カ月間で、高いレベルの英語力を必要とします。期間の長さで留学をあきらめざるをえない学生もいるため、韓国への留学期間は1カ月に設定しました。また、韓国は英語を母国語としないため語学の負担も軽減され、より多くの学生が挑戦してくれると期待しています。2大学とも協力し、双方の学生が慣れない環境でも安心して臨床実習に臨み、成果が実感できる留学になるよう努めていきます」と語ります。

濵田部長は、「両大学は、いずれも学生が勉学に集中できる環境と充実した医療や研究の施設が整っており、双方にとって将来性のある協定だと考えています。留学する学生にとっても、日本に近い文化的背景を持つ韓国での体験は、欧米とは異なる視点からの学びを得られる機会になると期待しています。本学科では、学生が卒業時までに身に付けるべき6つの能力の一つに『グローバルな視点』を掲げ、世界に通じる良医の育成を目指しています。学生たちには、ぜひ積極的に海外に出て日本との違いを体感し、それぞれのよい点や課題を見いだして日本の医療に生かしてほしい」と話しています。